中国、Webサイトとブログを登録制に――非登録サイトは閉鎖へ

国境なき記者団は6月6日、中国政府は正式登録されていない国内のWebサイトとブログを閉鎖させるつもりだとして警鐘を鳴らした。同国政府はリアルタイムでサイトを監視し、非登録サイトを特定する新システムを有していることも明らかにしたという。

一望監視装置とスマートモブスの最初の本格的な戦いになるのか。

参考

この四月、米国の研究機関・オープンネット・イニシアチブが公表した報告書「中国のインターネット規制」が、世界を驚かせた。

チベット」「天安門虐殺」「台湾独立」…。中国国内で特定のキーワードを含むインターネットサイトへの接続を試みると、機械的、自動的に遮断される。利用者は検閲自体に気づかない。チャット(文字による会話)や掲示板の議論が「良くない方向」に進むと、「監視官」が削除−。

 ネットの隅々まで監視と検閲が行われている中国の現状を、報告書は「巧妙で洗練された仕組み」と記した。

しかし、中国ではそうしたことは起きにくいと考えられてきた。というのも、中国のネット検閲は常識だからである。かつては電話やファックスが検閲されていたが、電子メールやウェブも検閲の対象となった。最近まで米国のワシントン・ポスト紙やニューヨーク・タイムズ紙のウェブ・サイトにはアクセスすることができなかった。中国のホテルでそうしたサイトのURLを打ち込むと、画面には何も表示されないという状態だった。