あの人が逝って早三ヶ月

そろそろホリエモン死亡説が流れてもいいんじゃないかと思うのだけど。
あるいは逆に生存情報、塀の外での目撃事例でもいい。
ヒルズのどこそこの廊下でホリエモンとすれ違ったとか、この前新宿二丁目で一緒に飲んだとか、久留米の実家付近で見かけたとか、那覇市の例のホテルの側で建物に向かって手を合わせていたホリエモンを見たとか、香港のペニンシュラホテルのプールで金髪美人と一緒に泳いでいたとか、上海で黒塗りの車に人民服姿で乗り込んだとか、モスクワの裏路地でスキンヘッドのネオナチに混じって煙草を吸っていたとか、ベオグラードのカフェでブルース・スターリングと談笑しているホリエモンを見たとか、アフリカのどこかで傭兵部隊を率いて難民保護のために戦っているとか、そういう都市伝説の一つや二つも出てこないとは寂しい限りだ。あれほどまでに一挙一足がその度ごとに話題になった人物が塀の向こうに消えて早三か月、以後まったくの音沙汰なし。これほどまでに想像力をかき立てられるシチュエーションもそうはあるまいに。
とにかくみんな薄情なのだ。ライブドア強制捜査が入った直後はは今年の十大ニュースの半分はライブドア関連で決定といわんばかりの大騒ぎだったのに、今月いや先月くらいからホリエモン本人のことはほとんど話題に上らなくなった。ニュースサイトのアーカイブを見てもホリエモン本人の最新事情が知れる記事は4/12までに三度目の保釈請求を行ったというものがあるくるらいで、しかも完全なベタ記事。はてなキーワードでも最近のホリエモンあるいは堀江貴文への言及数は寂しい限りだ。
ひょっとしてみんなホリエモンのことを麻疹かなんかだと思っているんじゃないのか?若さ故の過ちとか?それとも本当に忘れてしまっている?このエントリにもブクマあたりで「ホリエモンって誰ですか?」なんてコメントが付いたりする?良くも悪くもあれほどまで持ち上げられて落とされて、一時は日本国民一億人が一日一度はその名を口にして、日本国内のブログの全てにその名が刻まれたエントリが最低一つはあるに違いない人物がこうもあっさりと忘れ去れるとはどういうことだろう。所詮ホリエモンもニッポン人の特徴とかいう国民的熱狂が作り上げた偶像に過ぎなかったということか。そういえばニッポン人、忘れるのも早いもんな。
まあいいや、ホリエモン、他の一億人はともかく僕は君のことは絶対忘れないよ。時々は思い出してアルジャーノンのついでに花束をそえてあげるよ。きっと。