新撰組最後の隊長、相馬主計

知る人ぞ知る新撰組最後の隊長の相馬主計も戦犯の流人である。(中略)函館戦争の土方歳三の戦死によって、隊長になる。敗戦後、新島に流され、二年後に赦免されて江戸に戻り、榎本武揚から鳥取県令に推挙されたが、それを断り割腹自殺を遂げた。

江戸の流刑 (平凡社新書) 46-47ページ

知る人ぞ知るというか新撰組マニアなら知ってなきゃいけない人らしい。自決したことによって、けじめをつけた人ということで新撰組マニアの間では評価が確立している。
ただ自決したという説は口伝に基づいており、殺害説もあり死の真相は不明である。
僕が興味があるのはむしろ榎本武揚の方で、新撰組最後の隊長を鳥取県令に推挙なんて無神経じゃないかと思わないでもない。やっぱこの人はどっかずれている。

この本は他にも、日蓮宗不受不施派禊教の教祖井上正鉄天海僧正の弟子、天宥法印、松平忠直の三男、永見大蔵、狩野探幽の門弟の息子狩野伴幽など歴史の脇道に逸れてしまった人が多数登場。