安心感

ここで重要なのは心理的な効果であって、 本当に vi 編集が必要になるか、それで復旧できるかどうかは問題ではありません。 「もしそうなっても安心だ」と思える (信じられる) ことが肝心なのです。

from http://www.hyuki.com/tf/20040513081624.html

そりゃ幻想やないかと思ってみたり.
なんとなくメカニックというか,アナログなものを信仰する人たちの言い分に似てるなあ.いざとなれば自分で全部いじくり回せるからいいとかいうやつ.
最近の機械はLSIだらけで信用できんとかね.

追記
あと専用の工具がないと何もできんというのもあったなあ。するとviはスパナみたいなものか?


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みちのくダービー

だれだよー、こんなもんキーワードにした奴と思って調べてみたらFC東京のサポだったので、よし、お返しに金町ダービーを登録してやる、と思ったらすでにあった(笑)

さすが農協東京、はてなフットボールサポーターズで最大勢力を誇るだけのことはあるなあ。

ところではてなフットボールサポーターズクラブだけど、JリーグはJ1,j2に分かれているのだけど、入れ替えはいつ誰がやるんでしょう?
誰がやってもいいんだろうけど、悲喜こもごもというか....

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Jon Udell: Groove, four years later

そう書いている裏で、Grooveの共同創業者とVPのJack OzzieとMichael HelfrichにJon Udellがインタビューしていた。アーキテクチャや技術的な話がメインとなっているが、最後のワンパラグラフが現状をシンプルにまとめている。この部分のみ引用して締めたい

最近は読んでないんだけど,Grooveの一文字を見つけた以上はユーザーとしては読まざるを得ない.

Jon Udell Groove, four years later
http://weblog.infoworld.com/udell/2004/05/04.html#a988

興味深いのでいろいろ抜粋

Sayonara, top-to-bottom XML I don't believe that I pay a performance penalty for using XML, and depending on how you use XML, you may not believe that you do either. But don't tell that to Jack Ozzie. The original architectural pillars of Groove were COM, for software extensibility, and XML, for data extensibility. In V3 the internal XML datastore switches over to a binary record-oriented database.

さよならって英語で通じるのか.
ほら さよならXMLですよ.まして今時テキストのDBにこだわるなんて原始人ですよ(笑).
続くパラグラフによると,XMLDBの進む方向がGrooveが望む方向とミスマッチになってしまったようだ.具体的にどうミスマッチになったのかは書いてないのが残念だがXPathが関係しているらしい.

Groove and .NET The managed-code interface to Groove gets an overhaul in V3 but the core product itself does not rely on .NET. Not because Groove's developers wouldn't like to use

中略

The CLR and .NET Framework aren't yet infrastructure that a mainstream Windows developer can take for granted. But when that finally becomes true, a whole lot of pent-up developer demand for .NET services will be released.

ということで.NETはサポートしないらしいが,でも.NETがメインストリームになるようなら対応するかもとのこと.

ほかにもUIを構築する言語としてVBScriptJavaScript以外の言語をつかえるようにするかとかWeb service interfaceのことなどあるが,どうも技術的には保守的な印象を受ける.

つづくChallengesがGrooveの置かれている妙な立場を簡潔ではないにしろ説明している.

"Do you want to save?" It's the classic dilemma of every document manager that hooks File Open and File Save gets in between apps and storage in order to add value. In Groove's case, that value is considerable: automatic secure synchronization, and change notification, across all instances of a shared space. But until and unless a more intimate relationship can be forged between Groove's secure/transacted/synchronized storage and the OS-level storage APIs that applications expect to see, there's just no way to make this seamless.

ぶっちゃけた話,Grooveは昔懐かしいFDとか,InternetがつかないExplorerとかNautilusなんかと同じファイルマネージャーソフトである.で普通のファイルマネージャーソフトと違うのは,上記のFDなんかのソフトがコンピューターのローカルなストレージを扱うのに対し,GrooveはSpaceと呼ばれる仮想のP2P空間上に存在するストレージを扱っている.
もちろんファイルマネージャとしての機能だけではなくて,ニュースグループみたいなディスカションの機能やPIM的な機能もある.ちなみにこれらもSpace上に構築されるのである.
ここまではいいのだけどやっぱ疑問が出てくるのだ.つまるところGrooveはP2Pストレージ空間を構築する機能と,そのP2Pストレージ空間にアクセスするU/I機能がペアになっているのだが,これはP2Pベースじゃないといけないものなのだろうか?
要はネット上にSharableな仮想空間を作って,その空間にアクセス出来ればいいのであって,その実現方法はP2Pにこだわる必要はない.それどころかP2Pベースにしてしまうと,P2Pクライアント側が重くなってしまうという問題がある.
むしろクライアント側はU/Iだけのクライアントにして,それ以外の機能はネットワークというかサーバー側に持っていたほうが筋がよいのではないか?
いやオフラインとかネットの信頼性の問題があるのかもしれないが,これからの世の中というか既にPCは電気とネットがなければただの箱で,オフラインはありえないと考えたほうがよいのではないだろうか.
そういうわけで僕はP2P技術は

SNSも含めて全てネットワーク側に吸収されていくシナリオをメインとしつつ、役割が無くなっていってしまうのだろうか。

という方向にいくと思っている.
Winnyの件でP2Pという技術の芽が絶たれると騒いでいる人が多いけど,P2Pはもはや匿名情報共有くらいにしか使いようのない技術で,まともな使い方の芽は既に絶たれているのである.
もちろんこれはエンドユーザーベースの話で,P2Pストレージとか面白そうなネタはあるけど,エンドユーザーに,これはP2Pで実現されていると意識させるような形で発展する可能性はないだろう.
あとはゲームくらい?でもこういうアドホックネットワークはP2Pと呼べるのかな?


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Berkeley DBなら安心です

関連するネタを見つけてしまう日なのか?

「採用したのはもちろん、Berkeley DBがオープンソースだからです。オープンソースOpenLDAPsendmailといった有名なプロジェクトに使用されていましたから」とbmd wireless社の上級テクニカルオフィサー、Marc Woog氏は言う。「オープンソースがさまざまなプロジェクトで展開され、利用されているのを見て、これなら十分に安定した製品を開発できると考えたのです」

中略

「Berkeley DBにはとても満足しています。現在は、データベースの用途の拡大も計画中です」Woog氏はそう述べた。

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PICSY

http://www.picsy.org/01/top.html

すいません.不勉強で知りませんでした.かなり有名らしい.

「善人の1円と悪人の1円が同じ価値なのはおかしい」というのは誰もが思いつく発想だとは思うが,それを発展させた考え.
とはいうものの,そんな単純な発想じゃなくて,全ての商取引を投資をみなすという発想である.
モデルがちょっと分かりにくくて
・医者が病気のラーメン屋を治療する
・元気になったラーメン屋が客にラーメンを売る

お金の流れ

  • 医者<-ラーメン屋<-客

サービス(貢献)の流れ

  • 医者->ラーメン屋->客

収入の伝播

  • 医者<-ラーメン屋<-客

この収入の伝播というのは,医者は元気になったラーメン屋から,客がラーメン屋に支払ったお金の一部を受け取れるというものなのだ.
患者が元気になってばりばり働けるようになれば,医者も儲かるから,医者も一生懸命に患者を治す.治療費だけ受け取って手抜きするようなことはしなくなる.
という素晴らしい社会がやってくるらしい.

でも批判はあるらしい

Winny開発者逮捕2
http://www.hirokiazuma.com/archives/000093.html
伝播通貨 PICSY
http://blogger.main.jp/meta/000026.html

ぼくもPICSYの説明パッと読んですごい問題点見つけちゃった.

あなたが腕利きの患者さんがいっぱい来るお医者さんだとして,今日は時間の都合上後1人しか患者を見ることが出来ません.
そこにやってきたのが

  • 行列のできるラーメン屋さん
  • 閑古鳥の鳴くラーメン屋さん

あなたはどっちを治療しますか,という話ですね.
PICSYは客がラーメン屋に支払ったお金から医者のところに収入が伝播してくるんだから,同じ治療費なら行列のできるラーメン屋さんを治療した方が儲かるに決まってますな.
あるいはそのギャップを埋めるために閑古鳥の鳴くラーメン屋さんは2倍,3倍の治療費を払わないといけないとか.
つまりPICSYは全ての商行為を投資であるとみなすのはいいけど,投資家は投資先を選択できるという発想が抜けているのですな.あるいはサービスを提供する方のリソースも有限だとかね.
こんな世界がやってきたら,閑古鳥の鳴くラーメン屋さんは,ひまな藪医者にしかかかれなくなってしまうのですよ,ええ.
かくして生産性が高い物は高い物同士で結びつき,一方生産性が低い物は低い物同士でしか結びつけなくなるという,人間が富と生産性で露骨に差別される超階級社会がやってくるのは大規模なシミュレーションなんかしなくても明らかだと思うのだけど.それとも僕なんか間違ってます?

ちなみにpicsyに関わっている人たちは超頭の良さそうな人たちばかりなので,そういう階級社会を造るのが真の目的なのかな?

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