エトロフ島

仕事がなく、密漁で稼ぎ生き延びる島民。退屈な生活が苦痛になり、帰郷を待ちわびる駐留軍人らの家族−。二十九日付のロシア大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツ(電子版)は、北方領土択捉島を訪れた記者のルポを載せ、希望が見えない住民の生活や軍人家族の悩みを伝えた。

この記事を読んでチェーホフの「サハリン島」を思い出した。


サハリン島 (上巻) (岩波文庫)

サハリン島 (上巻) (岩波文庫)


1890年にサハリンを訪れたチェーホフが書いたルポルタージュなのだが、ロシア辺境の風景というのはこの百年、何も変わっていないらしい。