2005-11-30 エトロフ島 book news 東京新聞:『択捉は死体に近い』仕事がなく、密漁で稼ぎ生き延びる島民。退屈な生活が苦痛になり、帰郷を待ちわびる駐留軍人らの家族−。二十九日付のロシア大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツ(電子版)は、北方領土の択捉島を訪れた記者のルポを載せ、希望が見えない住民の生活や軍人家族の悩みを伝えた。この記事を読んでチェーホフの「サハリン島」を思い出した。 サハリン島 (上巻) (岩波文庫)作者: チェーホフ,中村融出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/03/01メディア: 文庫 クリック: 22回この商品を含むブログ (13件) を見る 1890年にサハリンを訪れたチェーホフが書いたルポルタージュなのだが、ロシア辺境の風景というのはこの百年、何も変わっていないらしい。