説得力のありすぎる文章はかえって損かも

誤解の理解-何故リンクが自由なのか
http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/column/blank.htm

内容はともかく、文面とかそういう表層の部分でかなり損をしている文章だと思う。
正直にいうと読後感がセミナー系とか宗教系の宣伝文章に近いものがある。特にあれなのが「○○さんはリンク自由のおかげでとっても幸せになりました」というあたり。このあたりの事例の持つ響きがセミナー系とかの「○○さんは××を実践or信仰したおかげでとっても幸せになりました」と同じ響きを放っているのだ。
もうひとつ、この文章はありとあらゆるケースにおいて予防線をびっちりと張りすぎている。「この時産経新聞へのリンクを外さなかったサイト運営者が産経新聞のスタッフの苦悩に心を痛めていなかったと、一体誰が断言できるのでしょうか?」なんていくらなんでも予防線の張りすぎだよ。だから読んでいてとても息苦しく感じる。このあたりもセミナー系や宗教系に近いものがある。
じゃあどうすればいいかというと、僕はあまり説得力のある文章を書ける人間ではないので大きなことは言えないのだが、七人の侍じゃないけど「良い城には一つ弱点がなければいけない」と思う。たぶん説得力のある文章というか良い文章は適当にスカスカで、中に入り込んだ人間が適当に動き回ってあれこれ考える余地がないといけないんじゃないかな。
まあ僕の場合、あまりにもスカスカすぎて「moleskinは何を考えているのか」と言われることが多いのでこれはこれで問題なわけだが(笑)