武装解除

アフガニスタンカルザイ大統領は23日、新政権の閣僚名簿を発表した。武装解除に消極的だと批判があった旧北部同盟のタジク人軍閥ファヒム国防相を外し、米国からの帰国組を登用。国際的に批判を浴びている麻薬問題では、担当相を新設した。大統領選の結果確定から1カ月半にわたって難航した人事を済ませたことで、任期5年の本格政権が始動する。

武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)より引用。


ファヒム国防相カルザイ政権下の閣僚なのだから、大統領を唯一の長と見なす新国軍が唯一の国軍となるために、率先して自らの軍団を解体させるのが本筋である。しかし、そうは簡単にいかないのがアフガンの武装解除の難しさである。
武装解除 161ページ

以下国防省のポストはマスード将軍の流れを組むパンジシール閥が独占しており云々と続くのだが、大統領選挙で信任を得たカルザイ政権は国防省の中立化に向けて大きく一歩を踏み出したらしい。
ライブな本だなあと痛感。