さよならXSLT
The XML team has recently started getting questions about our position on XQuery 1.0, XPath 2.0 and XSLT 2.0. Yesterday my boss, Mark Fussell, posted about why we have decided to implement XQuery 1.0 but not XSLT 2.0 in the next version of the .NET Framework. Some people misinterpreted his post to mean that the we chose to implement XQuery 1.0 over XSLT 2.0 because we prefer the syntax of the former over that of the latter. However decisions of such scale aren't made that lightly.
とりあえず一報.あとで詳報を書くかも.
一昔前というか,今もそうなんだろうがXMLというかW3C方面は「規格を作れば親切な小人さんがImplementしてくれるに違いない」と思っている節があるわ.
とりあえず
といったことを書かないといけないのか.大変.
なにが起きているのか?
ことの起こりはMSのLead Program Manager,Mark Fussell氏がMSDN Blogに以下のエントリを投稿したことから始まる
このSir?の意味は僕にはよくわからないのだが,記事を要約すると
- .NET Framework2.0ではXSLT2.0/XPath2.0はサポートしません
- XQuery 1.0とXSLT2.0は同じ言語を別のsyntaxで表現した物だ.
- XSLT+XPathよりもXQuery + VB,C#で書いたほうがniceだ.
念のため原文を当たってね.
もちろん反論殺到.
ちなみにniceだという根拠としてXSLTとXQueryで書かれた99 Bottles of Beerのサンプルコードが持ち出されたので,俺ならもっと簡単にかけるぞというプログラマらしい反論をくらった.
そこに助け舟が入ったのが
- Why You Won't See XSLT 2.0 or XPath 2.0 in the Next Version of the .NET Framework
- http://blogs.msdn.com/dareobasanjo/archive/2004/05/13/131166.aspx
Mark Fussellのような挑発的なやりかたではなく,もっとましなやり方でサポートしない理由が書かれている.
- リソースが足りないのでXQueryとXSLT 2.0 & XPath 2.0は両方面倒見切れません
- XMLをQueryしてtransformationする言語が,XQueryとXSLT 1.0 & XPath 1.0,XSLT 2.0 & XPath 2.0と三つもあっては開発者もエンドユーザーも混乱する.
- Developerは手続き型言語の方をXSLTのようなテンプレート型言語より好む.
- XSLT 1.0 or XPathはremoveしない
- XSLT2.0+XQueryもしません.
とのこと.
こちらの方にはさすがに正面切った反論はない.M$とかはあるけど.
さよならXSLT(その2)何が起きているのか?
XMLにはボヘミアンVS貴族の階級闘争とやや重なる形で,データベース派とドキュメント派の抗争があるのだが,今回の件はドキュメント派の全面敗北ということになる.
XPathだけならまだしもXSLTまで2.0はサポートしませんというのは,ノンプログラマな人間にとってお手軽にXMLを扱える手段がなくなったということだ.もちろんXSLT1.0は残るし,XSLT2.0をサポートしたXSLT Processorをインストールすればいいだけの話だ,またMSがNET Framework2.0以降のバージョンでサポートする可能性はある.だがXSLTを見放したという印象が与える世間への影響は大きい.
あと思ったのだが,プログラマは本当はXMLが大嫌いなんじゃないかということ.
Mark FussellのBlogから引用するが,彼はXQueryXというXQueryのXML表記についてこんなことを書いている.
I predict that less that 0.001% of people will ever care about XQueryX which amounts to about 70 developers worldwide
気持ちはわかる.XQueryXの第3章に出てくるサンプルコードとか見るとお前ら馬鹿かと言いたくなるわ.
http://www.w3.org/TR/2003/WD-xqueryx-20031219/#Mapping
もちろんXQueryXの目的はit is easy for programs to parseでつまりXML Parserで解析ができるということが重要であり,人間が読むことは考慮の外なわけだけど.
でも人間が読むことを目的としないXMLってなにさ?
まあXMLに対するXML屋じゃないプログラマの本音としては,テキストで書けば簡潔に書けるものを,わざわざ複雑にしてるやないけというあたりだろう.
代表的なご意見
Blog]MT3.0ライセンス問題
今日はXSLTの件1本にしようかと思ったが,MT3.0のライセンスについて興味深い展開があったのでとりあげる.
米国ではMovable Type 3.0 Developer Editionのリリース後、特に価格やライセンス体系について、かなり激しい議論が巻き起こりましたその後、ユーザーの方から寄せられたフィードバックを基に、紛らわしい点や誤解を生んだ点のご説明、ならびに現状に照らし合わせたライセンス上の変更点などを、米シックス・アパートのCEO、ミナ・トロットが、ウェブサイト上でご説明させていただきました。
変更点としては
- 個人ライセンスのユーザー数を3から5に変更
- 個人ライセンス アドオン・パック(10$)の追加
- ライセンスにからむ問題として「ウェブログ」の定義の明確化
など
ちなみに「ウェブログ」の定義の明確化したけど,かえってわけわかになっているような.
ところで
最も的を射たコメントの一つが、個人ライセンスは現在Movable Typeを使っているユーザーの多くに当てはまらないというものです。これは私たちにとっても驚きでした。なぜなら、2500人に対して実施した事前調査では、実に85%もの方が「ユーザー数かウェブログ数は5以下である」とご回答されたからです。この調査結果が、ウェブログ数とユーザー数の制限の最終決定に大きく影響しました。
って,ネット上でありがちな問題.
確かに85%はウェブログ数は5以下かもしれないが,残りの15%の方が声がでかいのだよ.
この辺を見誤ったか.
でかい人の例
- MT 3.0 RIP?
- http://blog.bulknews.net/mt/archives/000987.html
僕はライセンス数の問題より,この見誤ったというほうが問題だと思う.
タイムリーなことにCNETにこんなのが出ている.
日本でのビジネスも順調に成長しており順風満帆かと思えるSixApartだが、社内にconflictを抱えているのでは?という指摘が出ている。今回のライセンスの件はまさにこのconflictの産物であろう.矛盾を起こしているのはライセンス体系。ソフトウェアであるMovable TypeとホスティングサービスであるTypePadの二つが有償で提供されていることになるが、TypePadを気にするとMovable Typeの可能性を削いでしまうことになり、Movable Typeの可能性を追求すると、TypePadとの矛盾を引き起こしてしまう。
それにしてもBloggerの声を見誤るということはSixApartもあっち側の会社になってしまったのかね.まずいんじゃない?
僕はJoiが好きじゃないので,「Joiが歩いた後にはペンペン草も生えない」などといってたりするのだが,SixApartもこの法則から逃れられないのか?