さよならXSLT(その2)何が起きているのか?
XMLにはボヘミアンVS貴族の階級闘争とやや重なる形で,データベース派とドキュメント派の抗争があるのだが,今回の件はドキュメント派の全面敗北ということになる.
XPathだけならまだしもXSLTまで2.0はサポートしませんというのは,ノンプログラマな人間にとってお手軽にXMLを扱える手段がなくなったということだ.もちろんXSLT1.0は残るし,XSLT2.0をサポートしたXSLT Processorをインストールすればいいだけの話だ,またMSがNET Framework2.0以降のバージョンでサポートする可能性はある.だがXSLTを見放したという印象が与える世間への影響は大きい.
あと思ったのだが,プログラマは本当はXMLが大嫌いなんじゃないかということ.
Mark FussellのBlogから引用するが,彼はXQueryXというXQueryのXML表記についてこんなことを書いている.
I predict that less that 0.001% of people will ever care about XQueryX which amounts to about 70 developers worldwide
気持ちはわかる.XQueryXの第3章に出てくるサンプルコードとか見るとお前ら馬鹿かと言いたくなるわ.
http://www.w3.org/TR/2003/WD-xqueryx-20031219/#Mapping
もちろんXQueryXの目的はit is easy for programs to parseでつまりXML Parserで解析ができるということが重要であり,人間が読むことは考慮の外なわけだけど.
でも人間が読むことを目的としないXMLってなにさ?
まあXMLに対するXML屋じゃないプログラマの本音としては,テキストで書けば簡潔に書けるものを,わざわざ複雑にしてるやないけというあたりだろう.
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