携帯音楽プレイヤーVS携帯ゲーム機

Microsoft自身が作る「iPodキラー」
http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2006/01/microsoftipod_cdeb.html

このエントリで紹介されているBusinessWeekの観測記事によると、Microsoft社内にiPod対抗機を出すという動向がある模様。XBoxのようにみずからハードの供給を手がけるそうな。もちろんこの記事は今のところただの観測記事である。

The Bug in Microsoft's Ear
http://www.businessweek.com/technology/content/jan2006/tc20060126_148049.htm

この記事で以下の部分が気になった。

If the new device comes with the Xbox brand, most consumers will view it as a game player, like Sony's (SNE) PlayStation Portable. That might limit its appeal, since the portable gaming market is much smaller than the one for digital media.

XBoxのブランドで携帯プレイヤーを出したら、消費者にゲーム機だと思われて売れないかもって、つまり携帯プレイヤーにとってXBoxブランドはマイナスでしかないのかね?アレゲな臭いがするプレイヤーは一般大衆からは忌避されるってこと?引き合いに出されているPSPもろとも散々な言われよう。
うーむ、どうなのだろう。確かにAppleは2006年第1四半期(2005年10月〜12月)で1,404万3,000台のiPodを出荷したそうだ。これに比べてPSPは去年の10月に累計1000万台*1ニンテンドーDSは昨年末、世界販売1300万台*2になっている。PSPもDSもほぼ一年間の累計だから、iPodは世界全体ではPSPやDSの4倍売れていることになる。うーむ、凄かったんだなあiPodAppleの救世主と言われただけのことはある。
でも日本国内ではこの世界の趨勢とは違っているようだ。昨年のiPodの国内出荷台数は分からなかったのだけど、デジタル携帯プレイヤー全体での国内出荷台数は280万台くらいと推定されているらしい。iPodの国内シェアは50%超くらいなので日本での出荷台数は150万台くらいか。それに比べ、DSは日本国内だけで500万台超えている。*3
もちろんこれは出荷台数であって、金額ベースの話ではないのだけど、少なくとも日本では「携帯プレイヤーがゲーム機と間違えられると売れない」という公式は成立しないだろう。
やっぱ日本って市場が特殊なのかしらねえ。それとも今年か来年には世界でも日本のように携帯ゲーム機の方が売れまくるようになるのか?