総選挙と孫子の兵法


一応普通のBloggerぽく今回の総選挙の結果についてもなんか書いてみる。
今回の選挙の結果を見てパッと思いついた言葉はこれである。

小敵の堅は大敵の檎なり

孫子謀攻編

どの辺がマッチングしたかというと「自民党300議席」とか「与党2/3議席獲得」のあたりが「大敵の檎なり」の部分とマッチングしたのである。
この言葉の意味は少数の兵力で大敵に立ち向かってもぱくりと食われるだけだという意味である。確かに今の民主党自民党にぱくりと食われてしまったわけで。
ただ困った事に日本人は「小敵の堅」というやつが大好きだ。より正確には下っ端には「小敵の堅」を強要するのである。そのくせ上の人間はやばくなるとあっさり保身を図る。参院旧亀井派の郵政反対11議員が賛成になんてニュースもあるが、おまえら反対を貫き通すか、離党するか、議員辞職するかとかしろよと思うのは僕だけだろうか。
なお同じ「孫子謀攻編」には「倍なれば即ちこれを分かち」という文句もある。二倍の戦力があれば敵を分断せよという意味で今回自民党が使った手はまさにこれだ。
自民党郵政民営化問題を使って敵対陣営を分裂的状況に陥らせてしまった。政党からして反対陣営には国民新党とかわけわからんものが出てきて分裂状態だ。最大野党の民主党支持層の気分もambivalentなのもので「民主党支持だけど郵政民営化では自民党」というあたりだ。そのため「民主党支持だけど今回は自民党に入れる」という人も結構多かったようだ。うちの親もそうだ。かくして自民党は敵対陣営の分断に成功した。
そういうわけで孫子の兵法の観点からしても自民党の勝利は必然だったのである。