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大型店とまちづくり―規制進むアメリカ,模索する日本 (岩波新書 新赤版 (960))

大型店とまちづくり―規制進むアメリカ,模索する日本 (岩波新書 新赤版 (960))


asahi.comの書評で呉智英が「岩波書店の新書に何年か前から逆転現象が起きている。岩波新書に軟弱なエッセイが多くなり、もともと中高生向けだったジュニア新書に本格的な啓蒙書が多くなった」と書いている。そういえば岩波の新書を新刊で買うのは久しぶりかもしれない。この2冊はどちらも軟弱なエッセイとはほど遠い本。

日露戦争の世紀―連鎖視点から見る日本と世界 (岩波新書 新赤版 (958))」はたぶんはてな必読書になりそうな本。震源地が稲葉振一郎先生だもん。

大型店とまちづくり―規制進むアメリカ,模索する日本 (岩波新書 新赤版 (960))」は「日露戦争の世紀―連鎖視点から見る日本と世界 (岩波新書 新赤版 (958))」を買いに行ったついでに見付けた本。著者略歴をみると以前ネタにした「持続可能な都市―欧米の試みから何を学ぶか」の共著者の人でした。どうりでピンと来たわけだ。アメリカにおけるウォルマート的焼き畑商業の実情と立地規制、日本における無秩序に近い大型店舗の乱立と遅まきながら始まろうとしている規制への模索について論じた本。日本に世界標準と称する経済原理がやって来る時には、世界の方ではその経済原理とやらはとうの昔に時代遅れになっていることを痛感させられる。なお本書冒頭で触れられている小樽市の惨状については以下のサイトが詳しい。

縮み時代の始まり--歴史の変曲点にきた日本を考える
http://miyakoda.jugem.jp/?eid=46