オンラインゲームの武器をめぐる殺人事件 上海

火曜日、上海の法廷に出された報告によれば、チウ・チャンワイ容疑者(41)は、対戦相手のシュ・ツァオユェンさんがチウ容疑者の「ドラゴンの剣」を売ったと聞いて、胸部を繰りかえし刺した。「ドラゴンの剣」は人気オンラインゲーム「Legend of Mir 3」で使用される武器だ。

オンラインゲームのアイテムを人に貸したら売られてしまったというお話。
気をつけましょう。

「ゲーム世界の鎧や剣は、プレイヤーたちがそこにお金や時間をつぎ込んでいる以上、私有財産として認められるべきです」記事中には、中国人民大学の法学助教授、ワン・ソンリューさんの見解が紹介されている。

しかし他の専門家たちは注意を呼びかけている。「ひとりのプレイヤーの"財産"が、他の人々にとっては何の意味もないこともある。元来、それはゲーム制作者によって作られた単なるデータなのだから」上海を拠点にするインターネットゲーム会社の弁護士は言う。

それを言い出したら、世の中のほとんどの財産は意味がないでしょう。
株券なんて会社が勝手に発行したただの紙切れだし、銀座の一等地だろうが北海道の原野だろうが同じ地べただし、芸術作品なんてただの落書きだ。こんな事件もあったわけだし。

ニューヨークの近代美術館に訪れて、「これなら自分にもできる」と感じた人は少なくないかもしれない。英国人グラフィティ・アーティストの通称「バンクシー」は、それを本当にやってしまった。

所有権が明確に設定され金銭でやりとりされうるものは全て財産とみなすべきかと。