百文不如一件

これをさらに押し進めると、ポール・グラハムが言っていないことでも、ポール・グラハムが言っていたことにするといういかがわしい論法にたどり着く。「100論文は1ハックに如かず、とポール・グラハムが言ってたよ」という具合である。

「「100論文は1ハックに如かず、とポール・グラハムが言ってたよ」と高林哲が言ってたよ」という論法はどうだろう。

さて、高林さんの記事を読んで考えたのだが、 「権威付けをするためのダミーの権威者」というのを用意するのはどうだろう。 たとえば、みなさんもよくご存知のR.U.Certain博士を例に取る。 「100コメントは1トラックバックに如かず、とR.U.Certain博士が述べていた」 と使うわけだ。 …って、そこまでいくと「捏造記事」になってしまうか。

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百文不如一件
論文を百本書くより、軟件を一つリリースするほうが有益である。明代の思想家、愚羅公の「客家斗画家」が出典。


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高林哲著『中国哲人列伝』より