We can put in Word attachments

2002年1月10日というと今から3年近く前のことですが、FSFの代表者であるフリーソフトウェア界の重鎮、Richard Stallman氏が"We can put an end to Word attachments"なるタイトルのコラムをNewsForgeに寄稿しました。電子メールにMicosoft Word形式のDocumentファイルを添付するという一般的な慣行が、フリーソフトウェアの普及と使用の妨げとなっているので、Wordファイルが添付されたメールを受け取ったら、それをやめるように依頼するメールを返信しようという趣旨のものです。コラムの文末にはStallmanによるメールの定型文の例が添えられてました。
それから3年、事情は変わりました。今やWord形式のDocumentファイルをメールに添付してもフリーソフトウェア的にも何の問題もありません。それどころかフリーソフトウェアの精神にも適うものなのです。
理由はOpenOfficeの存在にあります。
OpenOfficeOpenOffice.orgによって開発されているオフィススイートでMicrosoft Officeとの高い互換性を誇っています。ライセンスはLGPL/SISSLのデュアルで、LGPLGNUプロジェクト公認フリーソフトウェアライセンスです。ですからよってフリーソフトウェア運動の観点からいってもOpenOfficeの使用は大いに奨励されるべきでしょう。
そういうわけであなたがWordユーザーで、フリーソフトウェア主義者の友人からStallman氏の例文のようなメールを受け取ったらWordファイルの添付をやめるのではなく、代わりにOpenOfficeの使用を勧めましょう。たぶんあなたの友人はOpenOfficeの存在を知らないのです。だからフリーソフトウェアのメリットとOpenOfficeの素晴らしさについて懇々と説くような長文のメールを書いてあげましょう。きっとあなたの友人はOpenOfficeというフリーなオフィススイートの事を教えてもらえて感謝するに違いありません。またフリーソフトウェアの普及にも大きく貢献することにもなるのです。
もちろんお返事のメールの形式はWord文書で。