イラク―ユートピアへの葬送

全ての人々は法の下に平等であり、 その権利を認められているという法治主義の根幹の理念は法の外の人々には及ばない。 収容者たちは正当な裁判をうけることなく、 ただただ抑留され、尋問され、監視され、 国家という圧倒的な暴力の前に「剥き出しの生」として存在している。 そのありように抗議しようにも、 法治国家のシステム内部から正統なプロセスでそれを阻止することはできない。 なぜならば、彼ら収容者は法の外部に置かれているからだ。

なんなんだこれは?

from http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20040730#p01

このネタは自体は既知なのだが,ちょっと背中を押された感じがした.
あの本読むか.「なんなんだこれは?」への答えが得られるかも知れない.

イラク

イラクユートピアへの葬送 スラヴォイ・ジジェク
[評者]高橋源一郎(作家)


「身柄を拘束された『アルカイダのナンバー3』とされるカリド・シャク・モハメド」に関するエピソードはこうだ。逮捕された彼には「それとわかる打撲傷の跡のようなものがあった」。すでに拷問を受けたのかもしれなかった。その写真を前にして、パット・ブキャナンが、情報を取り出すために「拷問を加えても、いいかな?」とテレビの前で問うた時、「他のコメンテーターたちの応答ならびに視聴者からの電話」は「圧倒的に『いいとも!』だった」。翌日、別のコメンテーターは「この囚人に対しては、望むことなら何であれ、何をしようとも許される、と述べ」た。「なぜなら、彼は『およそいかなる権利も持たぬ、一種の人間の生ごみ』なのだから、と」

2100円である.買うのをあきらめたルイ14世―作られる太陽王の半値だ(笑).



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