購入本

かってに改蔵かってに研究しやがれBOOK―公式ファンブック
ISBN:4091795013

存在すら疑われた本の重版

江戸三○○藩 最後の藩主/八幡和郎/光文社新書
ISBN:4334032419

幕末から明治維新にかけて薩摩や長州,あるいは会津や長岡といった藩が何をしたかよく知られているが,じゃあ自分の住んでいるところや出身地にあった藩が何をしたかは意外と知られていない.僕もそうだった.
まあそれも当たり前で,たいていの藩は日和見をしたり,佐幕派と勤皇派にわかれて内輪もめしたりしてたのである.子供たちに誇りを持たせるような歴史ではないわな.
うちの伊達藩の場合は奥羽列藩同盟の盟主には祭り上げられたのはいいが,結局名目上のことで,援軍を出しても兵が軟弱で腰抜け呼ばわり....まあ愚痴はやめよう.
前置きが長くなったがその辺のところを書いた本らしい.これで貴方の郷里の藩が幕末に何をしたが分かるようになる...と言いたいが結構見方が偏っているし,議論のタネになるかもしれない.
最近の幕末史では,戊辰戦争に破れた側にも,立派な識見と将来構想があったという話が出てきているのだが,(星亮一氏の一連の著作 「奥羽列藩同盟」ISBN:4121012356),そういう流れに掉さす坑するような内容である.東北は情報不足で新政府に歯向かうような馬鹿な真似をしたというのが著者の史観です.
パラパラと読んだけど「会津藩のわがままが,他藩を戦火に巻き込んだ」とか「新政府は,政情の安定を優先させたので,敗者には寛大だったのに,勝者には報いなかった」とか白河以北では受け入れられないような文章がちらほら.
東北では焚書になったりして.

追記
わかっているのに「掉さす」と書くのはなぜ?

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