演じるということ

どうも毒を吐くようなネガティブなネタしか思いつかないので,店じまいしようと思ったが,ブラジルの彼方から面白いreferrが来たので,ちょっとだけ心がなごむ.しかしなんでわざわざgoogle.com.brを使って少女殉血をサーチしますか?
ネガティブな気分になる理由は,明日,僕が一年で一番きらいな儀式というか,そういうものがあって,この年になっても,明日,学校でいやな行事がある小学生のような気分になるのは愚かしいのだけど,こういう幼稚なところはどうにも直らなくて,この年で直らないのは,不熟とかいうやつだから,多分一生直らないだろう.
明日の件についても僕が少しの間,道化を演じればいいだけの話なんだけど,正直なところそれが一番怖い.演技力が下手なのか,あるいは完璧すぎるのかも知れないが,ぼくが道化役を演じると本当に道化役になる.サーカスの道化とかじゃなくて,シェイクスピアなんかに出てくる王宮の道化というやつで,どうしてもチクリとやりたくなる心が抑えられない.世の中には武富士の例に見られるように,もっと恐ろしい所があって,それに比べれば明日のやつは天国みたいなものなのだから,目を瞑ってやればいんだろうけど.エゴが強すぎて抑えられないわけで,つまり子供なわけだ.
世の中にはこういうことをうまくやれる人がいて,そういう人につい軽口を叩いて後で真っ青になることが多いというのも僕の悪い癖だ.別に演じるのが嫌いというわけではなくて,例えばこの日記なんかも最近では「私」から少し遊離した「僕」が書くようになっている.おかしなことにこの「僕」に書かせたほうが,「私」の気持ちが正直に書けるようだ.口下手だけど人前で話すのは平気で,講演やプレゼンくらいは平気なはずなんだけど,実はうまくいかない.理由は簡単で,僕は自分のため,自分が正しいと思うことのためなら,いくらでもやれるのだけど,お仕事では,たいていの場合,僕の目から見る限りでは欠陥だらけの技術やコンセプトの代弁をする羽目になる.聴衆からあんたの言うとおりだというような指摘を受けるを,はいそうですと言いたくなるのだけど,うちの会社ではそういうのは許されないのだ.こういう時うまいのが上司でとにかく黙らせる.なんでも自身満々じゃないと顧客が不安になるとか言う話で,僕はそういう人間を見るとかえって底が見えるので不安になるんだけど,そういう人間は腕力で世の中渡っていけるのでそれはそれでいいのだろう.
話がずれたけど,とりえあず溜まった物が全部出たのでこれでおしまい.



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