あるジャズ入門者の挫折

青木るえか氏による中山康樹著、「ジャズの名盤入門 (講談社現代新書)」の書評。

で、ジャズの名盤のタイトルとか聞くとあまりにもカッコイイし、ジャズの名盤のジャケットを見るとあまりにもカッコイイ。ジャズを愛好するというのはいかにもオシャレである。いっぺんも聞いたことがないのに、「マイルスの、ビッチェズ・ブリューは悪くない」とか言っているという自分はどうかしている。そんなことを言わせてしまうぐらい、ジャズは魅惑の世界だ。なのに聞こうとしない。

さすがは僕の勝手師匠である。
僕も一時期オサレなJazzの世界にあこがれて、サキコロとかスタン・ゲッツとかカインド・オブ・ブルーとかいろいろ買い込んだのだが、結局Jazzは身に付かなかった。
で、どうなったかというと、Jazzのファンになるかわりに、Bill Evansのファンになりましたというとっても日本人的なところに落ち着いたのでした。


Waltz for Debby

Waltz for Debby

山内一豊ブームと戦艦大和ブーム


書店の新書コーナーで山内一豊本が対決していた。


山内一豊 負け組からの立身出世学 (PHP新書)

山内一豊 負け組からの立身出世学 (PHP新書)



来年の大河ドラマを当て込んでの事だろう。この土俵には近々、岩波から「山内一豊と千代―戦国武士の家族像 (岩波新書 新赤版 (974))」も参入予定である。
ぱらぱらと読んだ限りでは小和田哲男氏の本のほうが読みやすい。
ただ買うほどのものかというとうーむ。

文庫本のところでは戦艦大和本のミニコーナーが出来ていた。こちらは12月公開予定の映画「男たちの大和/YAMATO」を当て込んでのものだろう。原作の「決定版 男たちの大和〈上〉 (ハルキ文庫)」を中心に「戦艦大和発見 (ハルキ文庫)」や「女たちの大和 (ハルキ文庫)」が並んでいたが、さらにこんなものもあった。


異界戦艦「大和」 (光文社文庫)

異界戦艦「大和」 (光文社文庫)


これはちょっと違うだろうと思った。
結局戦艦大和ブームはこういうあたりに回収されてしまうのかな。