ARIA八巻


ARIA 8 (BLADE COMICS)

ARIA 8 (BLADE COMICS)

ゴンドラ
ARIAの最古参キャラが引退。第二話から使っていたゴンドラが古くなりすぎて貨物用として売られる事になり、古いゴンドラと共に思い出の場所を巡る旅へ。どうみてもご愛読ありがとうございましたという話で、アニメ第二期の最終回はこれかしら。ところで古いゴンドラの方は船縁に輪っかがついているし、船尾のデザインも凝っている。でも新しいゴンドラは船縁に何もないし、船尾もシンプルだ。そういえばキャラもアリシアさんは髪型がエビの尻尾みたいな編み方のポニーテール*1なのに、最後発のアテナはショートカット、藍華も7巻で髪切ってショートヘアに。船もキャラも新しくなるほどデザインが描きやすくなるのね。
記憶喪失
三大妖精の中ではアテナさんが一番怖い人と判明。アリシアも最後に韜晦したところを見せる。あの人達の中では晃が姉御肌で一見強面なのだが、竹を割ったような性格だし、頭もワープしていないから、実は一番怖くないの人なのかも。
女心
定期検診。猫社長達にとっては年に一度の注射の日。出てくる女医さんが怖い。三角メガネのザーマスタイプではなくて、泣きぼくろのある可愛い人なのだが、大人の幅があるし、ニコニコしながら手早く注射を打つ。
墓地の島
夏の怪談。ネオ・ヴェネチアは本当は怖いところと判明。ARIAの猫社長達は昔から守り神として珍重されていたという設定なのだが、ほのぼのとした作品世界が保たれているのは、話を壊すような魔を払っているからなのだろうか。
秘密の場所
暁がサンマルコ宮殿の隠し階段を上ってもみ上げを落とすというだけ。この手の話は、カフェラテ四杯飲むだけの「影追い」、雪だるまを転がす「スノーホワイト」、水上バスで灯里ウオッチング「ヴァポレット」ってこんなのばっかじゃん。まあARIAは事件らしい事件は起きないけど、なにかしら発見はある。これもそういう話。
送り火
アニメ化記念。全員集合、私服と浴衣。夏の終わりって、これも絵に書いたような最終回候補。


買ったのは連休前の金曜日。残業の帰りに寄り道したらもうあった。公式販売日より四日も早いが都内は穴場じゃなくても早売りはする。それに連休となると都心は人も減るし、今回は初回特典のフィギュア付きだから、こんなかさばるもの、客がいるうちに売ってしまいたいのだろう。

この初回限定版は1600円。小さなティッシュの箱みたいな本が積んであるのを見て、何個かネットで捌けば元は取れるか思ったけど、「ゴンドラ型台座付きぷにフィギュア」と書かれた箱を山と抱えてレジに持ってけない僕に金儲けは無理らしい。世の中なんでも手前に溝が掘ってある。

それでも一個だけなら平気で持って行けるのが東京の恐ろしさで、レジ前には同じ箱を手にした先客がすでにいた。僕よりずっとエクゼクティブな格好をしていた人で、こうして都会の夜は更けていくのであった。

*1:他にうまい表現を思いつかなかった