終戦60年への予定表


天皇陛下は7日、マーシャル諸島のノート大統領とパラオのレメンゲサウ大統領を一緒に皇居・宮殿へ招待し「戦後60年にあたって、戦争で亡くなられたマーシャル諸島パラオの方々に哀悼の意を伝えたいと思います」と話された。

この両大統領の訪日にはちょっとキナ臭い裏もあったりする。

細田博之官房長官は6日、マーシャル諸島のノート大統領、パラオのレメンゲサウ大統領と首相官邸で相次いで会談し、国連安全保障理事会常任理事国入りのための「枠組み決議案」に支持を求めた。レメンゲサウ大統領は共同提案国に加わる考えを表明。ノート大統領は支持を明言したが、共同提案には言及しなかった。

また天皇陛下との会談では先月の、両陛下の「サイパン島訪問」の件も話題になったようだ。


天皇、皇后両陛下は27日から1泊2日の日程で、太平洋戦争の激戦地、米自治サイパン島を訪問される。戦後60年の節目の年。初めて海外の戦跡に立ち、戦禍に倒れたすべての人々を悼み平和を祈念される。

ところで以下仮定の話だが、先々月の元日本兵騒動のことを思い出してほしい。

フィリピン・ミンダナオ島で旧日本兵が生きている――。終戦から60年たって、衝撃的な情報がもたらされた。同島は太平洋戦争の激戦地だった。旧日本兵らは米軍や現地ゲリラの攻撃を受け、散り散りになったという。どうやって暮らしていたのか。終戦は知っていたのか。年老いた戦友は「望んでいるなら早く帰してやってほしい」と仲間を思いやった。

この件は結局ガセということで終わったわけだが、もしこの日本兵が本当に見つかっていたらどうなっただろう。以下のようなイベントが粛々と進行したに違いない。

  1. 日本兵発見(6月上旬くらい)
  2. 日本兵帰還(6月中旬くらい)
  3. 両陛下サイパン訪問(6月下旬)
  4. マーシャル・パラオ大統領訪日(7月上旬)

いやなんというか完璧な予定表である。ただこの予定表、サイパン訪問と大統領訪日は本当に予定通りの出来事なのだが、元日本兵の一件は偶発的な出来事のはずで、本来ならば予定表に組み込める性格の出来事ではないのだ。
それにしてもこの予定表、自分で作ってみてもなかなかの傑作だと思うよ。この通りに進んでいれば今頃日本はさぞかし盛り上がっていたに違いない。そうならなかったのが残念である。

「しかし、委員会は血相を変えていたぞ」
「予定外の事故だからな」
「ゼーレもあわてて行動表を修正してるだろう」