パーソナルコンピュータの終焉

1984年の1月22日、NFL王者を決定するスーパーボウルで、Apple ComputerはMac発売を予告するCM「1984」を放映した。キャッチコピーを巧みに使って、ジョージ・オーウエルが「1984年」で描いた全体主義的な未来像に挑戦状を叩きつけている。そのカゲには巨人IBMの姿が見え隠れしており、その過激な内容と映像が全米の話題となった。その2日後の1月24日にMacintoshは発売された。


それから21年、パーソナルコンピューターはレミングのごとく集団で大コケする存在に成り下がってしまった。
いまや脅威になっているのは残酷で無慈悲なビックブラザーではなく、テストで手抜きをする間抜けなソフトウェア会社である。
我々はどこで間違ってしまったのだろう?