ローマ教皇とナチス

ローマ教皇とナチス (文春新書)

ローマ教皇とナチス (文春新書)

次期教皇の候補者がドイツ人と聞いて思い浮かべたのがこの本である。
第二次大戦当時のローマ教皇ピウス12世はナチス・ドイツユダヤ人虐殺を知りつつ沈黙を守り、ナチス批判を差し控えた。著者はその理由の一つをピウス12世の親ドイツ的傾向に帰している。ピウス12世は出身はイタリアだがドイツとの関係が深く、ドイツをこよなく愛した。
Amazonローマ教皇関連では一番売れている模様。
ローマ教皇関連で手に入りやすい本は事実上これしかないというのが真相なのだが。
塩野七生の「神の代理人」も文庫版は絶版になっていて、新刊は新潮社のルネサンス著作集でしか手に入らない。(ASIN:410646506X)

そういうわけで、書店がローマ教皇ブックフェアなんてやろうとしても本をかき集めるだけで一苦労するのは間違いない。