雲のむこう、約束の場所

雲のむこう、約束の場所 [DVD]

やっとDVDで見た。
映画館で見なかった事をちょっと後悔。でもあの渋谷のなんとかという映画館は設備はどうなのかなあ。トイレは臭いという情報はあるのだが。
なんか宮崎駿新海誠押井守かとも思ったが、元々の要素は「ほしのこえ」からあるわな。久々にこういうものを文句垂れずに見たような。
でも少し危惧はあるのだ。
ひとつはこのまま行くとあだち充化するんじゃないかと。つまり、いつもの男の子といつもの女の子が出てきて、いつものお話のバリエーションをするっているパターン。最悪なのは新海誠というとこういう話という認識が周りで固まってしまって、違うのをやると「こんなのは新海誠じゃねえ」となってしまう状況。
もうひとつは上と少し絡むのだがだけど、作品世界とお話と登場人物の結びつきが必然性に欠けるというやつ。これは「ほしのこえ」の時も、何で宇宙の果てまでいってめそめそする話をやるんだという声がSFプロパーから上がった。今回も平行宇宙なんて大道具が出てきた割にはつまらない結末になってしまった。
どうせやるのなら平行宇宙で世界を書き換えて革命しちゃるとか、あるいは純愛路線で行けばサユリを目覚めさせるには、誰かひとりこの世界から消えないといけないって話になって、男の子二人の間で俺が消える、いや俺だって話になるとかいろいろやりようはあったと思うのだが。やはり世界設定というのは単なる書き割りでしかないのか。