SF雑誌の歴史 パルプマガジンの饗宴

世界的な研究者が丹念な取材と研究のもとに贈る大作。雑誌をつくりつづけた出版人たちの狂騒曲が描かれる。19世紀末の黎明期から1950年までを扱う。SFファンはもとより、雑誌文化に興味を持つ読者の必携書である。巻末に詳細な雑誌インデックスを完備した決定版資料。

僕は買う気はないが,一応紹介.
僕個人の意見を言わせてもらおうと,SFにおけるパルプマガジンの影響はちょっと過大評価されすぎているんじゃないかと思う.黎明期に苦労された先達は無条件で偉大なみたいな感じ.
意外に思われるかも知れないが,SF,特に日本SF界は古い人はデフォで偉くて凄いとされる.
もっと言ってしまえばサークル体質なのだ.サークルの先輩は無条件で賛美.サークルの中の人はみんな友達.サークルの外にいる人に対してはいくら批判してもかまわない.特に境界線上にいる人やこいつは仲間に入れてあげないとなった人間の置かれる立場は厳しい.
もっともこれも二昔前の話で,今は日本SF界のサークルの半径が相対的に小さくなっている.というか無視してもかまわない存在になっている.僕は神林長平谷甲州は好きだけど,だからといって小松左京を凄いといわなきゃいかん義理はないのね.

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