ERPビジネスはもう記事にならない?

ERP業界以外の人間にとっては笑える記事だが,実は笑えないのかもしれない.

JUASから,もう一つ興味深い調査結果が出されている。ERPのカスタマイズの状況である。「自社用に作り込んで利用」が2003年度は30%と前年度に比べて20%もダウンしているのに対して,「業務をパッケージに合わせて利用」が前年度比6ポイント増の27%,「データ定義を一部修正する程度でほとんどそのまま利用」が同17%増の33%となっている。
このERPのところを"オープンソース"とかに入れ替えたらどうなるんだろうね.今のところオープンソース系では「仕入れる材料費は無料でも建築工事で金が取れる」みたいな楽観的な見方をしている人間が多いみたいだけど,そのうち建築工事でも金が取れなくなるんじゃ?すくなくともERP業界はすでにそうなりつつあるみたいだなあ.

追記

これで思い出した
長い目で見れば、プログラムを無料にすることは、欠乏の終わった世界への第一歩です。 そこでは生計を立てるためにあくせく働かなくてはならない人はいなくなります。 人々は(週10時間の化せられた仕事、たとえば法律の制定、家族のカウンセリング、ロボットの修理、 小惑星の探査といった作業をこなしたあとは)プログラミングのような面白い活動に自由に熱中することができます。プログラミングによって生計を立てることはもはや必要ではありません。

StallmanはSFじゃなく、本気でこういう世界が来ると考えているのだ。 もちろんこれはまだ実現していないが、この先人類が滅亡しなければ、 100年後にはこれに近い世界が来るかもしれない。

現代の我々だって,100年前,1000年前の人間に比べればずっと豊かになっているはずのだが,なんで我々はあくせく働かないといけないのでしょう?

追記

もし、私の予想が間違っていて、フリーソフトウェアが未来でなければ、 いつでもフリーでない世界に帰ることができる。 その時、フリーソフトウェアソースコードとコミュニティから学んだ知識と経験は絶対に役に立つ。

アリさんはフリーじゃない世界でコツコツ頑張ってきました.
キリギリスさんは,GNUとかラッダイトとかに被れて夏の間フリーソフトの世界で遊んでいました.
でもやっぱり冬が来たのでした.
キリギリスさんはアリさんの家の戸口を叩き(以下略)

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