GoogleはCoolではなくなったか?

検索エンジンスパムと判定か? サイバーエージェント系のWebサイト、Google検索結果から削除される
http://www.sem-r.com/19/20060328232324.html

最近のはてながブクマ本位制で動いているように、Googleは昔からSEO本位制で動いている。
そしてSEO本位制の立場から言えば、今回削除されたサイバーエージェントなんか連中がやっていることはSEO本位制の信任を危うくする行為、言ってみれば偽金造りと同じようなものなのだろう。そしてSEO本位制を守るためにはこうした偽金造りは排除しないといけない。それはわかる。
でも何かクールではない。今までGoogleは単なるメカニズムと見られていた。メカ的であるということは恣意性がないということだ。マイクロソフトが嫌われるのはあの会社は何か機会を見つけるとすぐに恣意性を発動して世界を指図しようとすると見られているからだ。Googleはそうじゃない。Googleは違う。あの会社はメカだ。メカだから恣意性はない。だから安心して寄り添えた。
でもどうもやはりGoogleメカの中には固有の意思があるように思えてきた。内部的には今回の大量削除もなにかのメカ的な指針で行われているのかもしれない。でも人間の世界では誰かを名指しでどうこうするのはとても恣意的な行為と見られる。そして何かを恣意的に行うのはお世辞にもCoolとは言えない。
もちろん今回の一件がGoogleの躓きの石になるなんて大げさなことは言わない。我々はこれからもずっとGoogleに頼り切るだろう。でも何かの巨大な機構が恣意性を振り回して世界を指図しようとする時、人はそれをビックブラザーと呼ぶのだ。