千葉、ナビスコ杯の予選免除特権を拒否

ナビスコ杯連覇を狙う千葉が予選免除の特権を拒否して、29日の予選リーグからスタートする。昨年暮れにJリーグ側から予選免除の打診を受けたが「より多くの実戦経験を積ませたい」というクラブの方針で、断った。代表にFW巻、MF阿部を招集されたが、新しい選手で初戦の広島戦からたたき上げ、勝ち上がる。


一瞬オシム、スゲーと思ってしまったが、よく考えてみたら裏に結構深刻な事情があることに気がついてしまった。
今年はJのサテライトリーグの試合数が減っているのだ。

去年、Jサテライトリーグは25のクラブを4つのグループに分けて行われ、ジェフは柏、大宮、マリノスFC東京、札幌とともにAグループに所属し、2回戦総当たりで合計10試合を消化した。
ところが今年は参加するクラブ数が28に増えた。参加するクラブが増えたのはいいが、その代わりグループ分けが4つから6つに増えた。そのため各グループに所属するクラブの数が減ってしまったのだ。グループA,B,D,Eは所属するクラブ数が5、CとFは4である。そしてジェフはグループCに振り分けられた。グループCには4つしかクラブがないから、各クラブあたりの試合数は2回戦総当たりでもたった6試合しかない。
10試合から6試合。控えの選手にとっては貴重な実戦の機会であるサテの試合が4試合も減ってしまった。
この穴埋めはどこかでしないといけないわけで、ジェフが取った手の一つが下部組織であるJFLジェフ・クラブの活用である。日刊の記事にもあるがJFLの方のジェフには現在トップチームから5人が移籍している。
そしてもう一つの手がこのナビスコ杯の免除特権の返上なのだろう。
もちろん予選から参加すればそれだけナビスコ連覇の可能性は減るる事になる。ある意味愚行ではあるが、でもオシム監督はナビスコ杯のことはかなり割り切って考えているフシもある。先日の試合後のコメントでもこう語っているのだ。

リーグ戦はリーグ戦で、ナビスコカップは別のものです。ナビスコカップは多かれ少なかれ日本代表に選手を取られるわけで、その中で自分たちが持っている選手を試すというような機会でも使われることにもなりますから