「ゴジラ対ビオランテ」ってそんな凄い映画だったのか

宇宙家族カールビンソン (6) (講談社漫画文庫 (あ9-6))

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「ゴッドねえちゃんVSデストロイヤー」の回を読んで、ある映画が思いっきりDisられているのに気がついてしまった。昔読んだ時には、駄作映画一般に対する罵倒だと思ったのだが、今読んでみると罵倒の内容が具体的すぎるのだよなあ。

  • 科学考証はひとつも正しくない
  • 専門用語は全部意味が違う
  • セリフに脈絡がない
  • ストーリーに起伏がない
  • 生物が原子力で動いてレーザー光線に燃料がいる世界
  • 低温レーザーというたわけた設定
  • マンハッタン計画以前の原子力の認識
  • 素人の集団にしか見えない特殊部隊
  • 脚本家の名前はカズちゃん
  • 他の映画の名場面のパクリばかり
  • やる気のないエキストラ
  • 水と油の特撮と本編
  • 科学常識をくつがえすバカ設定の数々
  • そして意味もなく唐突なラストシーン

これらを総合すると、どうみても「デビルマン」です、ありがとうございました、ということになるのだけど、「低温レーザー」というキーワード、そして監督の名前に「樹」の文字が入るというヒントを手がかりに調べてみたところ、このお馬鹿映画の正体が判明してしまった。平成ゴジラシリーズの第1作、大森一樹が監督、脚本を担当した「ゴジラVSビオランテ」である。

ゴジラvsビオランテ [DVD]

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しかしこれ、そんな凄い映画なのかね?あたしゃ平成ゴジラシリーズは見てないんで何とも言えないんだけど。Amazonでの評価は賛否両論、やや賛が多い。ネット上での評価は確かに玄人筋の評価は最悪なのだが、その一方で「平成ゴジラシリーズでは最高傑作」という評価もあるようだ。