現代ドイツ
- 作者: 三島憲一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/02/21
- メディア: 新書
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統一後のドイツにおける思想的転向という日本にも通じる深刻で重いテーマを扱っているはずなのだが、著者の筆鋒は涙が出るくらいに容赦がないので、読者はもう笑い転げるしかないのである。
- 「彼らは、抵抗運動の時代には、西のメディアで『自由の英雄』として褒め称えられていたのだが、もう西側エリートにとっては邪魔な存在だった」
- 「ドイツ精神科学の最悪の伝統である似非形而上主義的なカテゴリーによって自己の利益を擁護する言説がこのように跋扈しているのが、この二つの論集である」
- 「左翼が保守になるとふざけ散らす傾向がときとしてあるが、まさにそうした文章である」