諸怪志異(4) 燕見鬼 - Moleskin Diary 2.0

作者: 諸星大二郎
出版社/メーカー: 双葉社
発売日: 2005/10/12
メディア: コミック
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リアル「ぱらいそさいくだ」映画、「奇談」公開へ向けて始まった空前絶後の諸星大二郎出版ラッシュの第一弾は、中国、宋の時代を舞台とした「諸怪志異」シリーズ６年振りの新刊である。
シリーズ第三巻「鬼市」から始まった謎の予言書「推背図」を巡る壮大な物語はWeekly漫画アクション掲載分に５８ページの書き下ろしを加えて遂に完結……しなかったのだ。

○|￣|＿

いやあ、シリーズ６年振りの新刊で書き下ろしを加えてさらに続くですよ。こんな豪快なマネをしてファンに全てを許されるのは世界広しといえども諸星大二郎先生だけでございますよ、ええ。
まあいいや、明るい材料はある。諸怪志異の第二巻が出たのは１９９１年。第三巻が出る８年前だ。そして第四巻が出たのは第三巻の６年後、つまり出版間隔が２年詰まっているのだ。だから次の巻は４年後に出るに違いない。
きっと４年後に「生物都市」がハリウッドで映画化されるから、また諸星大二郎出版ラッシュが来て、諸怪志異の５巻が出るのだろう。ファンとしてはそう信じて待つしかない。
なお他に単行本未収録であった五行先生と阿鬼ちゃんものが２編収録されている。これで８００円は諸星大二郎ファンにとっては高くはない。高くはないよ、うん。