季節到来

乗換駅で改札を抜けようとしたところで、警官が数人トイレからぞろぞろ出て来る光景に出くわした。
濃いめのブルーのワイシャツで揃えた警官軍団に白ワイシャツの男性が付き添って話し込んでいる。白シャツは駅員かな。
改札を抜けると、今度は駅の出口で警官が三人、駅前のプロムナードに散って行くのが見えた。警官の一人は花壇に入り込み、掲示板の裏を調べている。別の警官は花壇に沿ってゆっくり歩いている。
テロ警戒かと思ったが、こりゃあれですな。選挙。
これから選挙演説がビシバシやられるようになるので、安全確認のために下見しているのだろう。
某駅駅前は、夜はストリートミュージシャンのメッカとして有名で、時にはバンドを囲んでかなり大きい人の輪ができる。朝は朝でどこぞの議員がなんとか政経塾で叩き込まれたに違いないパターン化された演説を拡声器でがなり立てている。もちろんくそ忙しい通勤客が足を止めるわけがない。朝の殺気立っている人たち相手に拡声器でがなり立てるのは逆効果だと思うのだが。街頭演説のマイクを奪い取ろうとした埼玉の私立高教諭の気分はよくわかるぞ。
そういうストリートミュージシャンより芸も人気のない人のために警官が動員されて朝から下見というのもなんだかなあ。