コミュニケーション失調症候群

それは言い換えれば、メッセージの受信者には「複数の解釈可能性のうちから、自分にとって最も不快な解釈を選択する権利」が賦与されているということである。
コミュニケーション感度の高い人間とコミュニケーション感度の低い人間のどちらがこの権利を活用することになるのか、想像することはむずかしいことではない。
結果的に 私たちの社会はこれから自分宛のメッセージが含む複数の解釈可能性の中から、自分にとって最も不快な解釈を選択することを政治的に正しく、知的なふるまいとみなす人間たちを量産してゆくことになるだろう。

少し違うと思う。
昔はエライ人には、「複数の解釈可能性のうちから、自分にとって最も都合のいい解釈を選択する権利」が賦与されていたのが、今は万人がそういう権利を得たというだけではないかと。