米韓の新興ジャーナリズムが日本に根付かないとか、その他もろもろの理由

米韓の新興ジャーナリズムが日本に根付かない理由
http://kusanone.exblog.jp/1960514

この問題、突き詰めて考えると「なぜ日本ではネットで本気でものを書く人が少ないのか?」という疑問に集約されると思う。
その理由についてはネット外の要因に求める説明はさんざんなされている。曰く「既存のメディアを文句言いながらも信頼している」、「専門家が情報発信に不熱心」、「そもそも日本人は自己主張がどうたら」。
しかし僕は逆に日本のネット内に原因があると説を唱えてみたい。
日本のネット空間がもつ特徴のひとつはモラトリアム性である。「ネタにマジレス、かっこ悪い」の世界であり、すべての言説の語尾に「なんちゃって」がついている世界である。
こういうモラトリアム性とジャーナリズムや専門的な議論は両立するだろうか?
このエントリからしてそうなのだが、なにかあったらサッと逃げたい。ネットでものを書く時そういう意識はどこかにありはしないか?
そしてお互い腰が浮いた状態で話しているところで本気の言説というのは成立するだろうか?
しかもこのモラトリアム性は克服されるべきものではなく、消極的にしろ肯定されるべきもの、大上段に否定してもしょうがないものという共通理解がなされているらしい。
だとすると新興ジャーナリズムが根付いたり、専門家が腰をいれて情報発信を行うということは日本では無縁のものなのだろうか?