本は作りすぎか?

[出版]7万点は多すぎるか、多すぎないか
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7万点・一日250点という出版数が粗製濫造かというとそうではないとは思いますが、作りすぎかどうかであれば、私は「作りすぎ」だと思います。それはもう、「物理的にチェックしていられないから」。

かくして文明は図書館を破裂させ、書店や新聞スタンドを溢れさせ、テレビの画面を麻痺させ、過剰に積み上げられていくのだが、その過剰さといえば、数を聞いただけで気が遠くなるほどである。

完全な真空 (文学の冒険シリーズ) 109頁

というわけでこの問題はすでに1970年代にヨアヒム・フェルゼンゲルトの著書「逆黙示録」によって提議され、解決策も示されています。焚書坑儒



というのは冗談ですが。
本日こんな事がありました。
昼飯食いに行くついでに会社の近くの書店に寄りました。
今日、とある新刊が出る予定だったからです。というのも嘘で書店に寄る事自体が慣習となっているだけですが、その新刊の実物が拝めればいいなあとは思ってました。
しかしありませんでした。
まあこの事態は予想出来たんですが。
その書店は都内にありますからそれなりに大きい、早川のJコレクションが一通り揃っているくらいには大きいところで「話題の新刊」という独立したコーナーもあります。
その「話題の新刊」のコーナーには本、新刊が書棚ふたつ分くらい並んでいるのですが、でも「私の新刊」はそこにもないのですよ。
その本はカテゴリとしては「即買い」ではなく「要チェック」なので実物はチェックしたいのですが、チェックするには神保町か八重洲、丸の内、新宿あたりの巨艦店舗に出張らないといけないようです。
もちろんこれは日本ではかなり恵まれている状況ではあります。