デスマーチが起きる理由


マネージャー補佐のヨハンが、ジョナサンの言葉に納得出来ない様子で立ち上がった。

未テストのコードという在庫を減らすのに、テスト駆動開発が有効だと私が提案したら、聞き入れてくれるだろうか。 開発の効率を上げるために、テスト・サーバーがどうしてももう一台必要なのだと説得したら、決断してくれるだろうか。 たぶん、ヨハンならやってくれるだろう。

「ヨハン、このプロジェクトはどうにかなりそうなのかね?」
「はい、マネージャー、コンサルタントのジョナサンに教えてもらったのですが、かくかくじかじか…」
「ヨハン、納期は月末なんだ。現実逃避をするんじゃない」




つーかね、後2週間で開発フェイズを終わらさなければいけないという状況でコストがどうのこうのという迂遠な話をしてどうすんねん。
建物が燃えている時に防火建築の理念を語ってどうするというのだ?水だろう、必要なのは。
みんな騙されているよ、これは。
やっぱコンサルは口が上手いだけの商売で信用はできんな。