安価なジェネリック薬の終焉の始まり

インド下院議会は3月22日、新しい法案を承認した。これにより今後は、1970年以来認められていなかった医薬品に関する製品特許が認められるようになる。インドは、世界貿易機関(WTO)の条件にあわせるべく1970年の特許法を改正し、医薬品価格の大幅な上昇に対抗するために必要な措置をとることはついになかった。

2005年1月1日から、インドはWTOの要請に従わざるを得なくなっている。そのため手頃な価格で大量のARVジェネリック薬を提供してきたインドの製薬企業は今後、新しく開発される薬のジェネリックを製造することができなくなる。現在使用されている薬に対する耐性が広がっているため、既に治療を開始した患者が生存するには第二世代の医薬品が不可欠となるだろう。第二世代の医薬品が開発されても、価格が高いままであればお金を払えない患者は死の宣告を受けることになり、これでは医療分野のアパルトヘイトが引き起こされかねない。

必須医薬品キャンペーン 〜用語集〜
http://www.msf.or.jp/access/a_word.php

google:ジェネリック薬