田園都市線の拡張工事

コメントでid:Baatarismさんから立体交差化の話を頂いたのでちょっと思いついたことを書いてみる。

東急田園都市線では二子玉川溝の口間で複々線化の工事をやっている。

東京急行 鉄道情報【大規模改良工事】田園都市線(二子橋梁〜溝の口間)複々線化工事
http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/east/pr/omchi_dento_dento.htm
大井町線改良&田園都市線複々線化」プロジェクト進行中!==for the better TOKYU==
http://www.tokyu.co.jp/contents_index/railway/for_the_better_tokyu/ftbt_2004/index.html

この複々線化ってやつをここ数年くらい毎日電車の上から眺めているわけだが、いつも大変な工事をやっているなあとつくづく思う。
工事自体は、田園都市線自体はこの区間では高架になっているから単に平行して高架線を建設するだけですむ。
ところがこの区間は人口密集地を走っていて、高架のすぐ側に家が建っていたりしたのだ。
だから立ち退き交渉で家をのけるところから始めなければいけなかったのである。
電車の上から眺めているとその辺の進捗具合がよくわかるのだ。それまで線路の側に立っていた家が取り壊されて空き地がポツポツと出来ていくのだ。
そういうぽつぽつ状態がしばらく続いていたのだが今では本格的な工事が始まっていて素人目には完成は近くに見えるのだけど実際には平成19年3月くらいまでかかるらしい。

でこの工事が完成するとどうなるかというと

これは「溝の口」〜「大井町」間で直通の急行を運転することで(2007年度開始予定)、大井町線田園都市線の実質的なバイパスとしての機能を持たせ、田園都市線の混雑を緩和しようとするものです。
これによって、朝のラッシュ時の混雑率は現在の195%から176%程度※に改善され、田園都市線車内に新聞が読める程度の広さが確保されます。

だそうです。
「朝の電車内で、新聞の社説に目を通しておくと話題に差が出る」広さなのだそうな。
ついでに言っておくと、これで混雑が緩和されるのは二子玉川溝の口の間だけ、急行だとたった一駅である。各停でも間に二つ駅があるだけ。10分もかからん。
しかもだ諸君、その先の用賀、桜新町あたりはまだいいとして、駒沢大学三軒茶屋で人がわやわやと乗ってきて、やっぱり乗車率が200%くらいになって、その状態が永田町まで続くのである。
確かに「新聞の社説に目を通しておく」くらいの時間しか混雑は緩和されないようだ。

追記

id:Baatarismさんご指摘を頂きました。
感謝。

田園都市線から大井町線へお客さまが転嫁することで、田園都市線の最混雑区間である池尻大橋〜渋谷間の最混雑1時間あたりの混雑率は、現在の195パーセント(2003年度実績)から、2007年度に予定されている急行運転開始時には176パーセントへと緩和される見込みです。


溝の口->渋谷乗り換えでどっかに行っている客が大井町線の高速化でこっちに乗り換えると見込んでいるのか。なるほど。
池尻大橋〜渋谷間が混まなくなるのは有り難いなあ。