女王陛下、皆を困らせる
英バッキンガム宮殿で1日夜、音楽界のスター500人を招いた豪華レセプションが開催されたが、エリザベス女王はエリック・クラプトンらそうそうたる顔触れの超大物スター相手に「あなた誰?」といった質問を連発、ビッグなセレブたちの鼻柱を次々とへし折る“貫禄”を見せ付けた。(中略)
ギターの神様、クラプトンにいたっても、自ら「エリック・クラプトンと申します」と自己紹介しなければならなかった。女王はクラプトンに「何年、ギターを弾いているの?」と聞き、クラプトンは「かれこれ45年になります」と答えていた。
「あなたは何を弾いているの」
「ギターです」
「何年、ギターを弾いているの?」
「かれこれ45年になります」
「あなたは何を弾いているの」
「ドラムを叩いております」
「何年、ドラムを弾いているの?」
「もう30年にもなりますか」
「あなたは何を弾いているの」
「いえ、わたしは楽器はやりません」
「では何をなさっているの」
「息子です。今年で56年になりますよ、母上」
蛇足
読み返してみたらわかりにくいので書き直してみる。
蛇足かもしれないが。
ギタリストのクラプトンやジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ブライアン・メイの4人と挨拶したエリザベス女王はいきなり「あなたたち、何をしているの」と質問。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイは「2002年の陛下の在位50周年を祝うコンサートで国歌を演奏したのはわたしです」と説明すると、女王は「ああ、あなただったの?」と声を上げた。それから女王はレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジに歩み寄り、「あなたもギタリストなの?」と尋ねた。ギターの神様、クラプトンにいたっても、自ら「エリック・クラプトンと申します」と自己紹介しなければならなかった。女王はクラプトンに「何年、ギターを弾いているの?」と聞き、クラプトンは「かれこれ45年になります」と答えていた。
「あなたは知ってるわ。ええとたしかプリンス……」
「プリンス・オブ・ウェールズ です。47年、皇太子をやっております。女王陛下」
チャールズ皇太子は納得した。なるほど、これでは結婚式に出られないわけだ。