Blogの終わる日

ニフティパソコン通信終了へ
http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20050217/mng_____kei_____001.shtml

新聞ネタにもなっているってことで中日新聞を。
こういう時GoogleNewsは便利だ。

一応元Nif者としてはご苦労様でしたとしかいいようがない。
ついでに足下に目を転じてみるとはてなダイアリーなどのブログサービスも寿命はそう長くはないと思うのである。
もちろん完全に死に絶えるなどと主張する気はないが、主流の商用サービスとして提供されなくなる日はそう遠くないと思う。


根拠は大した物ではないが

Blogの役割が浸食されつつある

ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス」によるとウェブログは大雑把に3つのカテゴリに分けられるそうな,「ブログ」、「ノートブック」、「フィルタ」。
このうち「フィルタ」、あるいはリンク集型、ブックマーク型などと呼ばれるタイプのウェブログには最近かなり有力な対抗馬が登場した。ソーシャルブックマーク、あるいは、えーとなんだっけ、そうフォークソノミーだ。憶えにくい名前だ。思い出すのにgoogleで検索して5分もかかったぞ(笑)。
とにかくリンク集みたいなサイトをつくるのであればソーシャルブックマークの方がいいわけである。ソーシャルブックマークといっても、はてなブックマークのようなリンク集+カテゴリなものからMM/Memoのようにコメントが付けられるものまでいろいろあるけど。

ほんとうはCMSが使いたいんだ!

っていう人は結構多いと思う。ただ商用CMSは導入するのも運用するのもコストが高いし、かといってオープンソース系のCMSは使い物にならない( by Jeffrey Veen)のでみんな仕方なくBlogツールを使っているのである。よって個人ポータルサイトとでもいうべき使いやすいCMSのサービスが提供されるようになれば、そっちに移る人は多いんじゃないかと思う。もちろんそのCMSが提供する機能の中にはBlog的な機能も含まれるであろうから、これを持ってBlogの消滅とはいえないわけだが。
ただ問題としてはこの手のCMSサービスを運用するには今のBlogツールよりも、より高いマシンパワーが必要になる。ストレージなんかは上のgooの例にあるようにテラなんてものが提供可能になっているけど、個人に高いマシンパワーを提供するとなるとまた話は別だろう。今の商用ブログサービスでもレスポンスが遅いとかいわれているわけだし。

欲しいのはエントリだ。サイトはいらない

ウェブログの定義とは何ぞやって事を考えると、人によっていろいろあるだろうけど、ウェブログとはある個人が書いた記事、エントリが集積されているサイトという定義に異論を挟む人は少ないだろう。ところがRSSの普及によって、サイトとエントリの関係が怪しくなっている。
僕はBlogを読むのにBloglinesを使っているのだけど、RSSで全文配信されているところはBloglines上で読んでしまって、元記事があるウェブログのサイトまではあまり読みに行かない。
この問題、RSSフィードを配信することで配信元のサイトへのアクセスが減ってしまう問題は最近議論があって,アルファ級ブロガーのお一人、伊藤直也氏は以下のような指摘をされている。

ここから、コンテンツマッチ広告で成果をあげたい場合は、リピーターではなく検索エンジン経由、それも Yahoo! Japan 経由のユーザーボリュームを増やすことが重要であるということが分かります。
検索エンジン経由のトラフィックを増やすには、SEO により検索結果で優位な場所に表示されるよう最適化を行っていくということになります。ご存知のとおり、検索結果で優位な位置を確保することは、リンクを獲得することと等価です。

(中略)

こんな流れで考えると、RSSフィードを配信することによって、サイトへのリピーターを増やすことが、最終的には広告収益の獲得に繋がることが分かります。その場合、利便性が高ければ高いほど、リピート率が高まる可能性もあるという理由から、フィードによる全文配信も肯定することができるでしょう。

これを乱暴に要約するとサイトの役割はもはや「SEOを高くして一見さんに広告を踏ませる」ためのものでしかないということになる。
後もうひとつの役割はインターフェ−スだろう。コメントを付けたりTrackbackを飛ばしたりするためのインターフェース。
逆に言えば広告の問題やインターフェースの問題が解決すれば、サイトはもういらないんじゃなかろうか。もちろんサイトデザインに凝るというのも大事だけど、RSSReaderから見る分にはあまり意味はない。
そういうわけで疑似ウェブログというか、記事を投稿してRSSで配信されて、どっかで再構成されて読まれて、適当なインターフェースからコメントやTrackBackを付けられるシステムが出来てしまえば、ウェブログ、すくなくとも今のような形態のウェブログツールは要らなくなるだろう。広告もRSSに載せてしまえば問題はない。
でもそんなシステムって、ちょっと想像してみるに、往年のNetNewsやBBSに似てくるんじゃないだろうか。NewsClientならぬRSSClientでアクセスして読み書きする?
というわけでオチは決まりですな。

ニフティパソコン通信サービスを復活 - USONET Japan
ニフティは4月1日、「ワープロパソコン通信」サービスを復活させると発表した。