先生はえらい
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 新書
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Blogが楽になる本です。
- Blogを読むのが楽になります。誤解してもいいんです。
- Blogを書くのも楽になります。誤解されてもいいんです。
「先生はえらい」という表題ですが、本質的にはコミュニケーションについて書かれた本でして
コミュニケーションは常に誤解の余地があるように構造化されているのです。うっかり聞き間違えると、けっこう深刻な影響がでるように、ことばはわざとわかりにくく出来上がっているのです。
109ページ
や
コミュニケーションにおいて「正解」というものを決めてしまうと、ほとんどの人間はその存在理由を失って、人間じゃなくなってしまいます。
そんなの困りますね。
151ページ
なんて記述を読むと、日頃、理系Blogや硬派Blogから発せられる「誤解は敵失である」みたいな毒電波を浴びている身としては心底ほっとします。
この定義からいくとあれは「コミュニケーション」じゃないよね。じゃあなんだろう?「暴力」?
これからは理系や硬派の時代ではなくて誤解を抱擁できる「文系やわらかBlog」の時代なのでしょう。きっと。