見直されるソフトウエア・テストの重要性――専門書市場にもミニ・ブーム

「わずかしかなかった」時代には,現在まで長く読み継がれているテストの「古典」と言ってよい,代表的な専門書が2冊あった。G・J・マイヤーズの“The Art of Software Testing”(邦題「ソフトウェア・テストの技法」,1980年)とボーリス・バイザーの“Software Testing Techniques”(邦題「ソフトウェアテスト技法」,1994年)だ。

上のように2001年から2004年の4年間で,主要なテスト本だけでも7冊が翻訳されて,国内に紹介されている。日本の著者によるソフトウエア・テストの本も,最近はよく目にするようになった。システム開発プロジェクトの全工数の半分前後を占めるといわれるテストに,ようやく光があたるようになったと言えよう。

開発部隊は,限られた時間,資金,人的リソースの制約のなかで,リスクをうまくコントロールしながら十分な品質を確保し,プロジェクトを成功させなければならない。そのためには,現場で役立つ実践的テスト手法に加え,プロジェクト管理や組織のマネジメント,コミュニケーション能力までを含めた,実に幅広いテストのスキルが欠かせなくなってきたのだ。

たまたまあたしの本棚にもソフトウェアテスト技法があるので書いちゃいますが。
そもそも「20年で3冊から,4年で7冊に」が急増と言えるかどうかは疑問。
また増えた理由も「実に幅広いテストのスキルが欠かせなくなってきたのだ」ではなくXP、後のアジャイルがブームになったからでしょう。