BPOとアウト・タスキング

気になったのでMemo

最近,注目されているIT経営のキーワードの1つに,「BPO/BTO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング/ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング)」が挙げられる。メインフレームやサーバーなどハードの保守・運用を外部委託するアウトソーシングをさらに拡張した概念で,システムに付随する業務まで含めてコンピュータ会社が請け負う,というものだ。

米国の先進企業では、すでにアウトタスキング(out-tasking)が常識化している。ある意味、これは1/4の顧客が不満を持つという従来型のSIアウトソーシングへのアンチテーゼでもある。IBMの敏腕セールスだったロス・ペロー氏が創業したEDS(後に競合となるペロー・システム社までつくってしまった)が世に広めた「丸がかえ式」の情シス・アウトソーシングは、すでに長い歴史を持つが、万能ではなくなっている。ロック・インされコントロールを喪失したユーザー企業は、環境変化の激しいいまの環境下では、幾多の問題を感じるに至っている。これは日本企業とて例外ではない。

ゼネラル・エレクトリック社(GE)は、プラットフォームやレイヤーごとに分け、スコープを細分化して丸がかえでなくタスクとしてITサービス会社を使っている。もちろん戦略やコントロールは自社がリーダーシップをとる。こうすれば、特定ITサービス会社にとらわれることはなく、ベスト・オブ・ブリードのサービス版も可能となる。コストや技術力など、様々な選択が柔軟に行える。ITの重要度や戦略性からして、GEはますます自らのITイニシアティブを強化していくことだろう。

日本は周回遅れなのかね、やはり。