他国領土への先制攻撃も辞さず 対テロ戦で豪首相

オーストラリアのハワード首相は20日、テロ対策のため連邦警察内に国外への展開も可能な専門チームを創設する計画を発表し、「テロの脅威が大きくなる前に対応をとる」と先制攻撃を辞さない構えを示した。発表に先立つラジオ番組では「我が国をテロ攻撃から守るために、他に選択肢がなければ我が国独自で予防措置をとる」とも述べ、先制攻撃の対象には近隣諸国の領土内にあるテロ拠点も含まれることを示唆した。

この記事だけでも充分アレだが、以下のような記事を読むとさらに薄ら寒くなるのですよ。

If Australia and East Timor were at war over territory, the conflict would be called asymmetric. East Timor (pop. 800,000) is one of the world's poorest countries; its neighbor Australia (pop. 20 million) is among the richest. In their efforts to negotiate a permanent legal fence in the Timor Sea, the difference in firepower and tactics could hardly be greater. It is as if a small guerrilla force was facing an opponent that could call in air strikes at any moment. So far, the engagement has produced only bad blood and rancor.

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もしオーストラリアと東チモールが領土をめぐって戦争状態であればこの紛争は非 対称と呼ばれていただろう。東チモール(人口80万人)は世界でも最貧国の一つに 数え上げられる国だしオーストラリア(人口2000万人)は逆に最も豊かな国の一 つだから。チモール海に恒久的、合法的な分割線を引こうという二国間交渉におい て、これほど両国の軍事力や戦術の差が際立つものはないにちがいない。それはち ょうど小さなゲリラ集団がいつでも空爆を実行できる巨大な敵に立ち向かっている ようなものである。これまでのところ、この二国間交渉はお互いの間に敵意と憎悪 を生みだしただけだ。




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