ぼやけた日本の衛星写真、北朝鮮の爆発情報は収集難航

以前 北朝鮮の爆発事件を巡ってこんなことを書いた。

某国の衛星は何をやっているのかな?こういう時のための衛星であろう。

その某国の衛星だが、やはり役に立たなかったらしい。

爆発現場とされる北朝鮮北部の画像については、事故直後のものが1回、しばらく経過してから撮影されたものが1回、届いていると見られる。しかし、いずれもレーダー衛星による白黒画像で、「ぼやけていて爆発なのかどうかわからない」(政府筋)画像ばかりだという。

この件について松浦晋也氏は日本国の偵察衛星運用のノウハウの不足を指摘し、その上でこう書かれている。

私は初代情報収集衛星は、「ノウハウ蓄積のための試用期間になるだろう」(前掲書174ページ)と書いた。ノウハウ蓄積を達成するというのが、初代衛星の最低の成功ラインである。

しかし打ち上げ後1年半を経た現在、はたして内閣衛星情報センターに解析ノウハウは蓄積されているのだろうか。蓄積されていないとしたら、宇宙開発予算を圧迫してまで支出した2500億円もの開発経費は一体何だったのかということになる。

 これが我々の政府の実態だとすると、有権者として私達ははどう行動するべきなのだろうか。

やはり日本国の政府がつくるものは、衛星といえども、作った後は野となれ山となれ式の有り様からは逃れられないようだ。
公共事業の呪いは、地球の重力より強いのか。

[permalink][contents][page top]