bloggerが死んじゃったらどうなるのか

まとまったネタにしようとして,し損ねた話である.もったいないので仕込んだネタを紹介.

作成者本人が死亡したウェブログはどうなる?
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20030424205.html

まさにbloggerが死んじゃったケースを紹介している.

ライブジャーナルにエイドリアンのウェブログがまだ残っていることはうれしいが、僕はもう見にいかない」とパームさんは語る。「ときどき彼の名前が目にできるようにという理由だけで、このウェブログを『友人リスト』[ライブジャーナル・ユーザーどうしを結ぶブックマーク機能]に残しているが、その名前をクリックする気にはなれない。彼が逝ってから1年ぐらいは見にいったが、それもだんだん不定期になり、とうとう、自分の感情に対処できなくなった。僕は前に進まなければならなかった。でも、彼のウェブログがまだそこにあると思うと、心が休まる……彼があたかも生きているような気がするからだ」

携帯ホームページの寓話
http://asanao.typepad.com/weblog/2003/12/post_13.html

blogとは少し違うが日本の例.

 かつて癌で入院生活をしていた10代の女の子が、ベッドの上で携帯ホームページを作ることを楽しみにしていたそうです。その女の子は残念ながら亡くなられたのですが、闘病中に作っていた携帯ホームページは残ったとか。しばらくして、女の子の母親が、ティー・オー・エスをお礼方々訪問されたそうですが、以後、社長が「魔法のiランド」はアーカイブは一切削除しない方針を決めたとのこと。

ただし正確には亡くなったのは10代の女の子ではなく,そのお母さんとのこと

はてなの質問やダイアリーは、いつまで保存しておいてくれるのですか? 私が死んでも永遠に残しておいてくれるのでしょうか?
http://www.hatena.ne.jp/1083254996

はてなユーザーならみんな気になる質問.
寄せられた回答で紹介されているのがこちら.

すがも平和霊苑
http://www.haka.co.jp/f_home.htm

サイバーストーン(電脳墓)というのがあるそうで.

メディアと怪談とインターネット
http://www.post1.com/home/hiyori13/takarajima/fear.html

山形浩生氏が別冊宝島『怖い話の本』に執筆したもの.第7章にまさに「墓としてのWWW」という章題がついている.

考えてみてほしい。死んだ人のホームページはどう処理されるのだろうか。あるいは、これまで精力的にウェッブページをつくり、更新を行ってきた知人がいるとする。その人が死んでからそのページを見たとき、あなたは何を感じるだろうか。そこには単純には割り切れない感情のわだかまりが必ずあるはずだ。

国防総省の『ライフログ』プロジェクト、一部修正してスタート
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20030715201.html

ライフログは、国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)によって進められている。個人の生活の把握できるあらゆる要素を収集して1つのデータベースに放り込み、集めた情報をつなげて物語のような脈絡を与え、関係や出来事、経験をたどるという取り組みだ。

ヒューマンログとオブジェクトログ(黒須教授のUser Engineering Lecture)
http://www.usability.gr.jp/lecture/20031201.html

最近、マイライフビッツ(My Life Bits)とか、ライフログ(Life Log)という言葉が話題になっている。マイライフビッツはマイクロソフト社の研究所が、ライフログアメリカ国防総省(DOD)がそれぞれ行っている研究プロジェクトだ。どちらの研究でも、個人あるいは家族が撮影した写真やビデオ、閲覧したウェブ、送受信した電子メール、電話、請求書、視聴したテレビ番組、読んだ雑誌などをどんどんコンピュータに記録していこうとしている。それだけ沢山の情報を保存して、いったい何をやろうというのかが気になるが、マイクロソフト社の方では、データベースやOSの開発のためにそれを利用しようとしているらしい。また国防総省の方では、リアルな訓練プログラムや戦闘用ロボットの開発、あるいはテロリストの行動予測などに使おうとしているといわれている。

これらは個人が利用する可能性も検討されており、トロント大学のスティーブ・マン(Steve Mann)氏がビデオとセンサーで自分の行動を記録してきた研究などは、そうした目的に近いだろう。また野島久雄氏の思い出工学という考え方もそれに近い。要するに、一種の自分史として、自分に関わりのある情報を一切合切コンピュータないしAVデータとして保存してみようというものだ。もっとも、それだけ大量の情報は、ただ保存しただけでは意味がない。それを活用するために、どのような検索の仕方、あるいは編集の仕方を考えるか、というところが研究としてのポイントになるだろう。

将来的にはこのライフログが我々の墓になるのだろうか?

というネタを扱っているのが神林長平の「帝王の殻」(ISBN:4150305242)である.

内容(「BOOK」データベースより)

火星ではひとりが一個、銀色のボール状のパーソナル人工脳PABを持っている。PABは、子供が誕生したその日から経験データを蓄積し、巨大企業・秋沙能研所有の都市部を覆うアイサネットを通じて制御され、人工副脳となるのだ。そして、事実上火星を支配する秋沙能研の当主である秋沙享臣は「帝王」と呼ばれていた…。人間を凌駕する機械知性の存在を問う『あなたの魂に安らぎあれ』にはじまる火星三部作の第二作


というわけで一つ棚卸し完了.

[permalink][contents][page top]