当局には関知できない大容量データ通信

眠れない時はDVDでも見て頭の中身を真っ白にすることにしている.
見るのはアニメが多い.昨夜見たのはMADLAX Vol.1 限定盤 (箱 + Tシャツ付) [DVD]である.突っ込みどころの多いアニメだが,この手のアニメに突っ込んでみたところでしょうがあるまい.とはいえヤンマーニがかかっていないシーンなら多少の突っ込みは許されるだろう.
第1話 「銃夢 - dance -」.舞台は内戦中の某国で,政府軍の機密を入手した反政府軍のゲリラ部隊が,サトウキビ商人に偽装して政府軍の検問の突破を試みるも失敗,かくして主人公の凄腕のエージェント,マドラックスが出動,機密を回収してついでにヤンマーニしてくるという話である.
で,この機密というのが極秘情報をインプットしたMO,光磁気ディスクなのですね.つまり情報を持ち出すのが反政府軍の目的なのである.情報を運ぶ手段としてサトウキビ商人に化けてジャングル地帯を走破するというのは利口なやり方ではない.脚本のミスですな.運び出す機密は情報じゃなくてマテリアルなものにすればよかったのだ.例えば何かのサンプル,最初の人間アダムとかね.

ところで情報を運ぶ手段としては何かの記憶媒体に入れて持ち運ぶというのもいいのだが,最良の手段はやはりネットワークである.とはいえMOに納めないといけないほどの大量の情報をネットワークで極秘裏に送信するというはやはり危険がともなう.メールなんてのは最悪の手段であろう.大量の情報を極秘かつ安全に送信する方法を眠れない頭で考えてみたところ,とても電波な素晴らしいアイデアを思いついた.

やり方はPGPに似ている.まず極秘情報を送りたい相手に公開鍵暗号などの厳重なやりかたで暗号化されたメールを送る.メールの内容はと言うと,情報をアーカイブしたファイルのファイル名,そして共通鍵暗号の鍵である.で極秘情報の方はどうするかというと共通鍵暗号で暗号化した上でP2Pネットワーク上にアップするのだ.極秘情報を入手するにはP2Pネットワーク上でメールで送られたファイル名で検索をかければよい.ファイル名を偽装をかねて「イコちゃんの恥ずかしいムービー+ユニークなID」とでもしておけば完璧であろう.
当局がこれに対抗するには一般市民にネットワークの使用制限を課すか,P2Pネットワーク上の情報通信を監視するしかあるまい.しかし前者はたいてい抜け道はあるし,後者は...怪しげなファイルを見付けたらいちいちチェックして中身を調べるなんて地獄のようなことは誰もやりたくないだろう.

さてこのアイデアであるが,僕が思いつくらいだからすでに実行されている可能性が高い.Winnyの作者が逮捕されたにもかかわらずせっせとお宝情報をゲットしている皆様.そのお宝情報って大丈夫なのでしょうか?恥ずかしいムービーをゲットしたつもりがアンファンの極秘情報だったりしたら....

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