総務省、ネット通信網の東京集中に「待った」

総務省は2日、IP(インターネット・プロトコル)電話をはじめ、インターネット通信の大半が東京を経由している現在のインターネット通信網を抜本的に見直す方針を明らかにした。

東京で災害が起きた場合などに通信回線がダウンしてしまう危険性を減らすと同時に、データ通信の急増でインターネットが利用しにくくなる事態を回避するのが狙いで、「通信の首都一極集中」の是正に乗り出す。

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総務省は6月8日、次世代IPインフラ研究会の第一次報告書を発表した。国内のブロードバンド普及に伴うトラフィック増加を見越し、次世代IPインフラの整備について検討したもの。
を受けてのことだろう.

本報告書では、我が国のバックボーンのトラヒックが東京に一極集中している現状を示唆するとともに、産学官で協力して、バックボーンにおける全体的なトラヒック情報を継続的に把握することが重要な施策であると指摘されています。そして、将来的なトラヒックの急増への対応策として、1)ネットワーク増強に向けた技術の開発と実用化の必要性、2)トラヒック制御や品質保証に関する取組・技術開発の必要性、3)トラヒック分散を図る技術上の課題検証等の必要性など、次世代のIPインフラの強化に向けた提言がなされています。

しかしスラドでは新聞記事の言葉尻を捉えて,お役人は技術がわからなくて思考停止しているとかいうネタになってしまっている.

総務省曰く、IPアドレスに市外局番のような地域性が必要?
http://slashdot.jp/article.pl?sid=04/07/06/0935228&topic=89&mode=thread&threshold=-1

やれやれ.
大体7/2の新聞記事のネタを今頃やることといい,もうあそこは駄目でしょ.

ちなみに報告書によると


実際、将来的なトラヒックの増加に対してどのようなネットワーク形態が有効かについて、本研究会の下に設置された「次世代IP網WG」の構成員の意見を聴取したところ、「地域性を考慮したアドレッシングも必要」、「コンテンツサーバ等の分散も必要」といった一定の条件を付したものも含めて、分散型(メッシュ型)のネットワーク形態を挙げる意見が多数を占めた。
だそうで,これ以上は僕の手に負える分野ではなさそうなので深追いはしないが,IPアドレスに地域性を持たせるというのは役人の思いつきレベルの話ではなさそう.

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