言論の自由?

マイクロソフトは、雑誌にマイクロソフトを批判する発言が引用されたブラジル政府高官を名誉毀損で訴える手続きを開始したようだ。政府機関や国有企業にフリーソフトウェアを広めるIT局の責任者Sergio Amadeuは、デジタル参加プログラムを通して政府や自治体にWindowsを提供するマイクロソフトの行為を「麻薬の売人の手口」と呼び、「この国を束縛しつづけるのに必要なシェアを確保するための“トロイの木馬”だ」と批判したと伝えられている。
Lessig先生は法律の専門家だからあっちの判断が正しいとは思うが,政府の公的な立場の人間が一私企業に対して「麻薬の売人の手口」とか言えば名誉毀損で訴えられてもしゃあないと思うが.軽率な発言であるのは確か.
言ってることは正しいかもしれないけど(笑)
オープンソース陣営からすれば,ブラジル政府のオープンソース推進派は実はDQNでしたということが暴露されてしまった(笑)のはかなりの問題で,内部から自己批判があってしかるべき.
ブラジルがオープンソースを採用した理由は,実は周回遅れのプロパガンタを真に受けたのが真相だったりして.

ちなみにAmadeu氏とはこの人のことらしい.

1億7000万人の人口のうち自宅にコンピューターを持っている人が10%程度であり、債務にあえぐ政府が最大のコンピューターの買い手であるブラジルのような発展途上国では、こうした政策が非常に大きな意味を持つ、とアマデウ氏は話す。アマデウ氏は、オープンソースを熱烈に支持しており、今年、シルバ大統領が就任した後、大統領により『国立情報技術研究所』の所長に任命された

アマデウ氏の考えでは、オープンソースリナックス・オペレーティング・システム(OS)で稼働するアプリケーションがより安く入手できるときに、マイクロソフトのような企業にソフトウェアのライセンス料を払うというやり方は、単に「割に合わない」のだという。シルバ政権はアマデウ氏の指導の下、政府の全部門に対し、基本コードが公開され自由に利用できるオープンソース・プログラムへの移行を奨励している。

 「現在の連邦政府では、オープンソースを使う部門が孤島のように点在しているが、これをつなげて大陸にしたい」とアマデウ氏は言う。アマデウ氏はかつて、経済学の教授を務め、ブラジル最大の都市であるサンパウロに無料コンピューター・センターのネットワークを立ち上げたことでも有名だ。

 大統領官邸の別館にオフィスを構えたアマデウ氏は、リナックスを搭載したノートパソコンを使用している。アマデウ氏は自著『デジタル排斥:情報化時代の悲劇』(Digital Exclusion: Misery in the Information Era)のなかで、とくにブラジルのような途上国では、富裕層が利用できるテクノロジー貧困層も利用できるようにしない限り、両者の格差は、拡大する一方だと主張している。





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