諸星大二郎食玩を妄想してみる

というわけで,ないものは自分で作り出すしかあるまい.
文字の上だけでも.

典型的な食玩は普通,数シリーズにわたって展開されるのが普通で,1シリーズは6種類+1シークレットというのが最小構成である.この線に沿って考えてみる.

第1期,人間編

稗田礼次郎
諸星大二郎のシリーズキャラでは最古参クラス.名前は古事記の編纂者,稗田阿礼から来ている.最初は異端の学説を発表して学会を追われたとかいう設定で,どことなくブラック・ジャック的な雰囲気があったのだが,いつの間にかちゃっかり大学の講師に収まっている.出てくるのはいわゆる「妖怪ハンター」シリーズ.「海竜祭の夜」(ISBN:4420137045)など.星野之宣の「宗像教授伝奇考」はこのシリーズへのオマージュ.
コドワ
ある意味,一番諸星大二郎らしくないキャラ.ニューギニアのとある部族を研究していた学者が,部族がよそ者には決して明かさない入れ墨の秘密を手に入れるために族長の娘に生ませたという生い立ち.異母妹の波子とともに日本神話のイザナギ,イザナミと同じ道筋を辿ろうとするが.....出演作は「マッドメン」シリーズ.(ISBN:442013769X)
孔子
孔子暗黒伝」(ISBN:4086170914)に出てくるが主役ではない.主役は孔子周王朝の墓の中で見つけた少年,赤.赤は老子さらに仏陀に導かれ,中国,インドを経て古代日本へとやってくるのであった.「暗黒神話」(ISBN:4086170906 )の前日談というか対となるお話.
阿鬼
一人くらいかわいいキャラを入れとかないと腐女子への受けがよくないであろう.コドワも少年だけど全身入れ墨だらけだしなあ.阿鬼ちゃんは「諸怪志異」シリーズ(ISBN:4575931667)に出てくる男の子.鬼,すなわち人に見えざるものを見る力があり,道士の五行先生と一緒に大活躍するのだ.
善司
漢字に自信がないが,こういう名前のはず.長崎県になぜか白痴ばかりが住む村がある.その村は隠れキリシタンの村だが,キリスト教がかなりねじ曲げられて伝わっている.彼らが信仰する教えによるとアダムにはじゅずへるという兄弟がいて,アダムは知恵の実を,じゅずへるは生命の実を食べたのである.そしてこの善司が何者かに殺害されたところから物語は始まる...「生命の木」,これも「海竜祭の夜」に収録.
碁娘
刺客である.男達を碁で打ち負かし,命さえ奪ってしまう恐ろしいお姉様.「西遊妖猿伝」(ISBN:4267903158)の羅刹女と双璧をなす諸星大二郎の女性キャラ.出てくるのは当然「碁娘伝」だ.(ISBN:4267904014)
シークレット
諸星大二郎の「妖怪ハンター」は映画されている.「ヒル妖怪ハンター」(ASIN:B00005HQZJ).監督は塚本晋也,稗田礼次郎を演じたのはなんと沢田研二だ.諸星大二郎的な雰囲気はあまりないが,非常に良質のB級映画である.沢田研二の稗田礼次郎は貧乏学者で,奥さんに苦労させた上に亡くしてしまったという設定で,気弱で,どことなく哀しさが漂ってくる.そういうわけでシークレットは沢田研二版,稗田礼次郎である.確か角の生えた兜をかぶって黄泉比良坂がどうのと叫んでいるシーンがあったな.

ついでに第2期,「異形編」もやりたかったのだが,長くなりすぎたので明日に回す.

追記
続編はこちら.http://d.hatena.ne.jp/moleskin/20040617#p10

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